(『天然生活』2024年2月号掲載)
1月|睦月
今年1年の無病息災を願う行事がたくさん
お正月のつらい
![画像: お正月のつらい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/12/25/f6595540013231b5492890dc92d3a3860add30cd.jpg)
福をもたらす年神さまが正月期間に宿るのが鏡餅。橙(代々続きますように)、昆布(喜ぶ)などを加えるとよりおめでたくなります。
私が好きなのは串柿。柿は昔からお祝いの果物とされ、干し柿が10個連なり(2+2+6=ニコニコ仲睦まじく)大変めでたいのです。
お年玉と祝箸
![画像: 左はメガネを表していて「見通しよく」の思いが。右は杓子で「福をすくいとる」の意味](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/12/25/e59ad4278e2d608293633074c238e5991f5140c3.jpg)
左はメガネを表していて「見通しよく」の思いが。右は杓子で「福をすくいとる」の意味
祝い箸は両端が細くなっています。一方は迎えた年神さま、もう一方を人が使い、一緒に食事することで力をもらうと考えられています。
なので、口をつけるのは片方だけで、だれかとの使い回しも不可。「いい年に」と願いを込めて袋に名前を書きましょう。
小正月の小豆がゆ
![画像: 小正月の小豆がゆ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2023/12/21/a5a6dd1c7ad51a5cc15fc43baaa57cb2c62cdd1e.jpg)
1月15日の小正月には小豆がゆを食べる習慣が。赤い小豆には厄除けの意味があり、無病息災を願っていただきます。
つくり方は、小豆をゆでて、そのゆで汁やゆでた小豆を入れておかゆを炊き、塩で味付けします。鏡開きのお餅を入れて食べるのもいいですね。
※ 「いとよしさんに聞く、春夏秋冬 暮らしの行事ごよみ」は、『天然生活』2024年2月号、P.28~33に掲載されています
<監修/尾﨑美香(いとよし) イラスト/赤池佳江子 取材・文/鈴木麻子>
尾﨑美香(おざき・みか)
大手化粧品メーカー退社後に「室礼三千」で年中行事を学び、「いとよし」を立ち上げる。初の著書『季節の行事と いまどきのしつらい手帖』(エクスナレッジ)を2024年2月に出版予定。
https://ito-yoshi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです