• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「清明」の時季に食べたい、いちご甘酒スープのレシピです。

    <清明(4月4日〜18日)>のいちご甘酒スープ

    清明は「清浄明潔」という言葉を略したもので、すべてのものが清らかで生き生きとするころです。

    すべてが動くのと同じように体の中の動きも活発になります。

    生活が変わる季節でもあるので、ストレスも多くなります。体調を崩さないように胃腸をととのえておくこと、ストレスを溜めないようにしておきましょう。

    いちごは体内にこもった熱をとってストレスを軽減し、甘酒は胃腸をととのえてくれます。

    画像: <清明(4月4日〜18日)>のいちご甘酒スープ

    この季節にぴったりの甘酸っぱいスープです。今回の吸い口は黒こしょう。黒こしょうはお腹を温めてくれます。

    ぜひ温かくして召し上がってください。

    「いちご甘酒スープ」のつくり方

    画像: 「いちご甘酒スープ」のつくり方

    材料(4人分)

    ● いちご8粒ほど(お好みで)
    ● 甘酒(ストレートタイプ)400mL
    ● 黒こしょう適量

    つくり方

     鍋に甘酒を飲める状態で(希釈タイプの場合は水で薄めて)入れて火にかけ、温める。

     にへたを取ったいちごを加えて、ブレンダーなどで攪拌する。器に注ぎ、最後に黒こしょうを散らす。

    画像: つくり方


    荒木 典子(あらき・のりこ)

    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <清明>いちご甘酒スープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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