昨日今日明日が連なり、ただ過ぎていくように感じる日々に、句読点を打ち、節目を感じる役目をするのが季節の行事。仕事やおつきあいなどの予定とともに、昔から続く行事もカレンダーなどに書き出し、暮らしのなかで実践する、季節ごとの楽しみをつくりませんか? 6月に楽しむ行事を「いとよし」の尾﨑美香さんに教わります。
(『天然生活』2024年2月号掲載)
(『天然生活』2024年2月号掲載)
6月|水無月
昼間が最も長い月。梅仕事も始めましょう
紫陽花守り
軒下や玄関に紫陽花を一枝吊るすと魔除け、厄除けになるといわれています。
トイレに吊るすと婦人病によいなど、民間伝承ですが、手軽に楽しめます。
吊るし始めるのは6月の6のつく日。私は和紙でくるんで、水引で結んでいます。
夏越の祓
茅の輪をくぐり、上半期の穢れを祓って残り半年の無病息災を願う神事。
多くの神社で茅の輪が設置されるようになりました。和菓子の水無月も季節もの。
氷の朔日に氷を食べて夏バテ予防をする風習でしたが、氷が手に入らない庶民が氷に見立てたそう。
※ 「いとよしさんに聞く、春夏秋冬 暮らしの行事ごよみ」は、『天然生活』2024年2月号、P.28~33に掲載されています
<監修/尾﨑美香(いとよし) イラスト/赤池佳江子 取材・文/鈴木麻子>
尾﨑美香(おざき・みか)
大手化粧品メーカー退社後に「室礼三千」で年中行事を学び、「いとよし」を立ち上げる。著書に『季節の行事と いまどきのしつらい手帖』(エクスナレッジ)。
https://ito-yoshi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです