• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「夏至」の時季に食べたい、とうもろこしの鶏スープのレシピです。

    <夏至(6月21日〜7月5日)>とうもろこしの鶏スープ

    一年で最も昼の長い日で、本格的に気温が上がり、夏本番です。

    引き続き暑くて湿気が多い時季。

    体の熱を冷まし、湿気を取り除くということが大切になります。

    そして胃腸に負担をかけないように。冷たいもの、甘いもの、脂っこいものは控えめに

    体の除湿をしてくれる代表的な食材、とうもろこしを使った鶏のスープを紹介します。

    とうもろこしのヒゲには最も湿気をとる効果があるので一緒に加えていただきます。

    胃腸にも優しく体を補ってくれる鶏は骨つきを使うことでだしいらず。

    滋味深い優しい味わいのスープです。

    とうもろこしは食べすぎると消化に時間がかかるので、消化力が弱っているときは量を控えましょう。

    今回の吸い口は青じそ。いい香りで気を流してくれる作用があります。

    「とうもろこしの鶏スープ」のつくり方

    画像: ここに最後に青じそをのせて完成

    ここに最後に青じそをのせて完成

    材料(4人分)

    画像: 材料(4人分)
    ● 骨つき鶏肉(ぶつ切り、鶏手羽など)230g
    ● とうもろこし(小)1本
    ● しょうが(薄切り)2枚
    ● 塩適量
    ● 青じそ4枚

    つくり方

     鶏肉は小さじ1/2の塩をしてもみこみ、10分ほどおく。

    画像1: つくり方

     とうもろこしは皮をむき、実を削ぎ切りにし、ヒゲは5cm長さに切る。芯はとっておく。青じそは細切りにする。

    画像2: つくり方
    画像3: つくり方

     鍋に水600mL(分量外)を入れて中火にかけ、沸騰したらの鶏肉としょうがを入れて強火にする。

     アクがでたら取り除いて、のとうもろこし、芯、ヒゲを入れて弱火にし、10分ほど静かに煮る。

    画像4: つくり方

     味をみて塩で味をととのえて器に盛り、の青じそをのせる。

    画像5: つくり方


    荒木 典子(あらき・のりこ)

    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <夏至>とうもろこしの鶏スープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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