• 昨日今日明日が連なり、ただ過ぎていくように感じる日々に、句読点を打ち、節目を感じる役目をするのが季節の行事。仕事やおつきあいなどの予定とともに、昔から続く行事もカレンダーなどに書き出し、暮らしのなかで実践する、季節ごとの楽しみをつくりませんか? 8月に楽しむ行事を「いとよし」の尾﨑美香さんに教わります。
    (『天然生活』2024年2月号掲載)

    8月|葉月

    ご先祖さまを迎え、もてなし、送り出すお盆

    お盆のしつらい

    画像: ほおずきは盆期に吊るすのが一般的ですが、盛るときはほうろくなどの素焼きのもので

    ほおずきは盆期に吊るすのが一般的ですが、盛るときはほうろくなどの素焼きのもので

    地域や家庭でさまざまなかたちがあるお盆の風習。

    私が好きなのは、ほおずきを火に見立てたしつらいです。迎え火、送り火をしづらい都会でぜひ。

    「生身魂(いきみたま)」という言葉があり、元気な両親をもてなすのもお盆の行事。

    いまの帰省にもつながっています。

    手ぬぐいの楽しみ

    画像: 左から、平安時代から使われていた波に千鳥、吉事に用いられる青海波、粋な縞模様

    左から、平安時代から使われていた波に千鳥、吉事に用いられる青海波、粋な縞模様

    手ぬぐいが手放せなくなる時季。元は神事に使われるものだったという手ぬぐい。

    使うたびに柔らかくなっていくのが好きです。柄、文様が多彩で、季節に合わせて持つ楽しみも。

    古典柄もそれぞれに意味があって、それを知って集めるのも面白い。

    ※ 「いとよしさんに聞く、春夏秋冬 暮らしの行事ごよみ」は、『天然生活』2024年2月号、P.28~33に掲載されています



    <監修/尾﨑美香(いとよし) イラスト/赤池佳江子 取材・文/鈴木麻子>

    尾﨑美香(おざき・みか) 
    大手化粧品メーカー退社後に「室礼三千」で年中行事を学び、「いとよし」を立ち上げる。著書に『季節の行事と いまどきのしつらい手帖』(エクスナレッジ)。
    https://ito-yoshi.com/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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