• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「立秋」の時季に食べたい、あさりと山芋の豆乳スープのレシピです。

    <立秋(8月7日〜21日)>

    暑さ真っ只中ではありますが、暦の上では秋

    ここから立冬(11月7日)の前日まで3ヶ月間が秋です

    まだまだ暑くこれからの残暑の暑さもこたえますが、盛暑が過ぎて徐々に秋に向かいます。

    秋は乾燥する季節で呼吸器に負担がかかりやすくなります。

    体にたまっている熱や湿気をとり、肺を潤す食材をとりましょう。

    引き続き胃腸もいたわり、辛いものや脂っこいもの、冷たいもの、甘いものは控えて消化にいいものを召し上がってください。

    あさりと山芋の豆乳スープをご紹介します。

    あさりは熱をとり、むくみを解消してくれ、血を補います

    山芋は気を補い、胃腸を健やかにしてくれ肺を潤します。

    豆乳は熱をとり、水分を補います。

    今回の吸い口はすだち

    いい香りで気の流れをよくしてくれます。

    「あさりと山芋の豆乳スープ」のつくり方

    画像: 「あさりと山芋の豆乳スープ」のつくり方

    材料(2人分)

    画像: 材料(2人分)
    ● あさり250g
    ● 山芋5cm長さ
    ● 無調整豆乳150mL
    ● 昆布6cm角
    ● 塩適量
    ● 薄口しょうゆ小さじ1/2
    ● すだち少量

    つくり方

     あさりは海水程度の塩水(3%)に1時間ほどつけて砂出しをし、しっかりこすり洗いする。

     山芋は皮をむいて、上からキッチンペーパーやふきんをのせて麺棒などで叩いて粗く砕く。

    画像1: つくり方
    画像2: つくり方

     水250mL(分量外)に昆布とのあさりを入れて中火にかける。あさりの口があいてアクが出てきたら取り除いて火を弱め、の山芋を入れてひと煮立ちさせる。

    画像3: つくり方
    画像4: つくり方

     に豆乳を加えて温まったら味見をして、必要ならば塩、薄口しょうゆで味をととのえる。

    画像5: つくり方

     を器に注いですだちの皮をすって散らす。

    画像6: つくり方


    荒木 典子(あらき・のりこ)

    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。

    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。

    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <立秋>あさりと山芋の豆乳スープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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