(『天然生活』2020年8月号掲載)
スパイスたっぷり! 清涼感のあるドリンクとパンケーキでさわやかなお茶時間
アーユルヴェーダ料理研究家の三浦麻貴さんに、「ミントとスパイスのジンジャードリンクとコリアンダーと緑豆のパンケーキ」のつくり方を教えていただきました。
スパイスとしょうががたっぷり入ったジンジャードリンクは奥深い味わい。消化を助け、食欲を増進させてくれます。フレッシュのスペアミントとレモンを入れてさわやかに。
清涼感のあるコリアンダー入りのパンケーキは、血液をきれいにしてくれる働きが。とうがらしで辛さを添えたココナッツソースがくせになる味わいです。
ミントとスパイスのジンジャードリンクのつくり方
スパイスたっぷりのシロップは、フレッシュとドライ、2種のしょうがが効いた奥深い味。
直前に入れるミントとレモンが、なんともさわやかです。
材料(つくりやすい分量)
● スパイスジンジャーシロップ | |
・しょうが | 50g |
・乾燥しょうが(ミンスカットタイプ) | 大さじ1 |
・クローブ | 10個 |
・カルダモン | 10個 |
・粒黒こしょう | 20個 |
・シナモンスティック | 1本 |
・氷砂糖またはきび砂糖 | 300g |
・水 | 800mL |
● スペアミント | 適量 |
● レモン | 適量 |
● 水(または炭酸や湯) | 適量 |
つくり方
1 しょうがは皮をむいてひと口大に切り、すり鉢などでつぶし、すべてのスパイスもつぶしておく。
2 鍋に水と1と乾燥しょうがを入れ、火にかけ沸騰したら弱火にし、水分が半量になるまで煮詰める。
3 2をこして砂糖を加え、再び火にかけ5分ほど煮込む。
4 水で割り、ちぎったスペアミントと、レモンをしぼって入れる。
※ 割合は、シロップ:水(炭酸や湯)=1:2を目安に。
スパイスの効果
● クローブ
食欲増進、鎮痛作用あり。血液組織の病、咳・呼吸困難、口臭・歯や歯肉の痛み・つわりに効く。
● こしょう(黒こしょう)
消化吸収を助け、きれいに消化させる。呼吸困難・咳、痛みに効く。体の経路の閉塞をなくす。食欲増進。
ハーブの効果
● スペアミント
食欲増進、吐き気止め、虫下し、しゃっくり、月経血の少ない方、皮膚病、産褥期の熱に。咳やぜんそくの呼吸器系や、便の排出や利尿作用など消化器系によい。
コリアンダーと緑豆のパンケーキのつくり方
緑豆の生地の軽い食感と、コリアンダーの風味が新鮮です。
ココナッツソースをつけて食べれば、「もう一枚」と手が伸びます。
材料(10枚分)
● 緑豆(皮つき) | 1カップ |
● 米 | 1/5カップ |
● しょうが | 5g |
● コリアンダー(葉) | 6本分 |
● こがしクミンパウダー(※) | 小さじ1/2 |
● ギーまたはバター(食塩不使用) | 適宜 |
● ココナッツソース(★) | 適宜 |
※ クミンシードを茶色くなるまで乾炒りし、パウダー状にする。
つくり方
1 緑豆と米を洗いひと晩浸水してからざるにあげて水をきり、ハンディーブレンダーなどでペーストにする。水分が足りない場合は、浸水していた水を使うので、豆をざるにあげるときは捨てずにとっておく。
2 しょうがはみじん切りに、コリアンダーの葉は1cm長さに切る。
3 1にしょうが、コリアンダーの葉、岩塩、こがしクミンパウダーを入れてよく混ぜる。
4 フライパンにギーを入れ、3を直径12cm程度に丸くのばして両面を焼く。
5 ココナッツソースをつけていただく。
スパイスの効果
● コリアンダー(全草)
血液をきれいにする、清涼感を与える。
★ココナッツソースのつくり方
材料(2人分)
● ココナッツミルクパウダー | 大さじ1 |
● A | |
・ココナッツフレーク(ファイン) | 大さじ3 |
・ししとうがらし(みじん切り) | 1本 |
・岩塩 | 小さじ1/4弱 |
● 湯 | 20mL |
● B | |
・マスタードシード | 小さじ1/3 |
・赤とうがらし | 1本 |
● ココナッツ油(または太白ごま油、菜種油など) | 小さじ1 |
つくり方
1 湯にココナッツミルクパウダーを入れて溶かし、Aを入れ混ぜる。
2 フライパンにココナッツ油を入れて火にかけ、Bを入れて炒める。
3 マスタードシードがはじけたら、1に油ごと入れ混ぜる。
スパイスの効果
● マスタードシード
消化吸収を助け、きれいに消化させる。
〈料理/三浦麻貴 撮影/公文美和 スタイリング/阿部まゆこ〉
三浦麻貴(みうら・まき)
神戸女学院大学食物学科卒業。大手調理師学校広報部に勤務。その後結婚・出産を経て、2012年より日本アーユルヴェーダ・スクールにて学ぶ。現在はアーユルヴェーダ料理教室「キッチン anna」を運営。日本人の嗜好に合う和のアーユルヴェーダ料理を「アーユルごはん」で日々研究中。
https://www.ayurgohan.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです