昨日今日明日が連なり、ただ過ぎていくように感じる日々に、句読点を打ち、節目を感じる役目をするのが季節の行事。仕事やおつきあいなどの予定とともに、昔から続く行事もカレンダーなどに書き出し、暮らしのなかで実践する、季節ごとの楽しみをつくりませんか? 10月に楽しむ行事を「いとよし」の尾﨑美香さんに教わります。
(『天然生活』2024年2月号掲載)
(『天然生活』2024年2月号掲載)
10月|神無月
遠くまで澄んだ空は晴れ晴れとした気持ちに
秋の味覚
最もめでたい数字(最大陽数)の「9」に通じる栗は、昔からお祝い事に重宝されてきました。
旬の時季は一瞬なので、逃さず味わいたいものです。
栗ごはん、さつまいもの煮もの、月に見立てたゆで卵など、秋ならではのお弁当で秋の味覚を楽しみます。
十三夜のしつらい
旧暦の9月13日が十三夜。
お月見の定番十五夜は中国伝来ですが、十三夜は日本がルーツで、秋の収穫に感謝しながら月を愛でます。
十五夜とセットで見ないと縁起が悪いともいわれているんですよ。しつらいには、かごやざるに秋の味覚を盛って。
※ 「いとよしさんに聞く、春夏秋冬 暮らしの行事ごよみ」は、『天然生活』2024年2月号、P.28~33に掲載されています
<監修/尾﨑美香(いとよし) イラスト/赤池佳江子 取材・文/鈴木麻子>
尾﨑美香(おざき・みか)
大手化粧品メーカー退社後に「室礼三千」で年中行事を学び、「いとよし」を立ち上げる。著書に『季節の行事と いまどきのしつらい手帖』(エクスナレッジ)。
https://ito-yoshi.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです