• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「冬至」の時季に食べたい、かぼちゃのお汁のレシピです。

    <冬至(12月21日〜1月4日)>

    21日の冬至は、一年で最も昼間の時間の短い日です。

    陰が極まり陽に転ずる日で、ここから日が少しずつ長くなっていきます。

    冬はエネルギーをなるべく外へ出さないようにして、内に向けて養生をする大切な時季です。

    ゆっくり体を休めて体を冷やさないように、激しい飲食や運動を控えてゆったりと過ごすことが年中健康でいられる秘訣となります。

    体を温めて、温かくて消化のいいものを食べるようにし、夜は早めにゆっくり寝ましょう。

    かぼちゃのお汁をご紹介します。

    冬至にはかぼちゃを食べる習慣があります。

    かぼちゃはお腹を温めて、気を補ってくれるこの時季にはうれしい食材です。しょうがは体を温め、風邪気味のときにも効果があります。水溶き片栗粉でとろみをつけてより温かく仕上げます。仕上げの黒こしょうはお腹を温めます。

    「かぼちゃのお汁」のつくり方

    画像: 「かぼちゃのお汁」のつくり方

    材料(2人分)

    画像: 材料(2人分)
    ● かぼちゃ120g(小さめ1/8個くらい)
    ● しょうがひとかけ
    ● だし汁400mL
    ● 水溶き片栗粉(片栗粉と水を1:1)大さじ1
    ● 塩適量
    ● こしょう適量
    ● 油小さじ1

    つくり方

     かぼちゃは皮を切り取り、薄切りにする。しょうがはすりおろす。

    画像: かぼちゃの皮を切り取る

    かぼちゃの皮を切り取る

    画像: かぼちゃを薄切りにする

    かぼちゃを薄切りにする

    画像: しょうがはすりおろす

    しょうがはすりおろす

     鍋に油を中火で熱してのかぼちゃを炒める。油がまわったらだし汁を加え、弱火で煮る。

    画像: かぼちゃを炒める

    かぼちゃを炒める

    画像: だし汁を加える

    だし汁を加える

     かぼちゃがやわらかくなったら、おたまなどで細かくつぶす(ミキサーにかけてもよい)。

    画像: かぼちゃをおたまの背でつぶす

    かぼちゃをおたまの背でつぶす

     のしょうがを汁ごと加え、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。塩で味をととのえる。

    画像: しょうがは汁ごと加える

    しょうがは汁ごと加える

    画像: 水溶き片栗粉を加える

    水溶き片栗粉を加える

     器に注いでこしょうを散らす。

    画像: つくり方


    荒木 典子(あらき・のりこ)
    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。
    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。
    インスタグラム:@aranoric

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    『いちばんくわしい 基本のおせち料理』(荒木典子・著/成美堂出版)

    『いちばんくわしい 基本のおせち料理』(荒木典子・著/成美堂出版)

    画像: かぼちゃのお汁|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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