• 冷えとり歴30年以上の布作家・早川ユミさんに、冷えを予防して、体をあたためる食事方法を教えてもらいました。早川家定番の「ほうれんそう鍋」はからだが汗ばむほどぽかぽかに。自家製の豆乳ヨーグルトや味噌、ぬか漬けなどの発酵食品も、毎日の元気を支えてくれる食材です。
    (『天然生活』2019年12月号掲載)

    汗ばむほど温まる、冬の定番メニュー「ほうれんそうなべ」

    画像: 冬から早春にかけての定番「ほうれんそうなべ」。「風邪をひき始めの人もこれを食べると温まるので、すぐに治ってしまいます」と早川さん。ベジタリアンの友人をもてなす際には、豚肉の代わりにれんこんボールを用意するそう

    冬から早春にかけての定番「ほうれんそうなべ」。「風邪をひき始めの人もこれを食べると温まるので、すぐに治ってしまいます」と早川さん。ベジタリアンの友人をもてなす際には、豚肉の代わりにれんこんボールを用意するそう

    冬のあいだ、何度もつくってはふうふうしながら食べているという「ほうれんそうなべ」はからだを温める定番メニュー。

    かつおぶしベースのお出汁に、みじん切りにしたしょうがとにんにくをお椀1杯ずつ用意し、豪快に投入。

    ほうれんそうは薄赤い軸部分までよく洗い、手でちぎるのがポイントです。〆のラーメンを食べるころには汗ばむほどポカポカに。

    「早春、冬を越してロゼット化(※)したほうれんそうだと、軸が甘くて、よりおいしく感じられます」

    ※ 葉が広がって、地表に張り付くような姿になること

    寒い時季はからだを温めるにんにく、しょうがのほか、根菜類をたっぷり食べて養生を。

    画像: 揚げごぼうは手が止まらなくなるおいしさ。クミンシードをミックスした、クミン塩を添える

    揚げごぼうは手が止まらなくなるおいしさ。クミンシードをミックスした、クミン塩を添える

    豆乳ヨーグルトや味噌、ぬか漬けなど、‟発酵食品”も欠かさずに

    冷えとりには、発酵食品も欠かせません。

    自家製豆乳ヨーグルト、味噌、ぬか漬けなどの発酵食品も、毎日の元気を下支えします。

    ヨーグルト好きの哲平さんのために手づくりしている豆乳ヨーグルトは、さらっとクリーミー。

    植物性のためからだを冷やさず、菌を継ぎ足しながら簡単にできるので続けられます。

    画像: 菌を継ぎ足しながらつくりつづけている豆乳ヨーグルト。植物性なので、からだを冷やさない

    菌を継ぎ足しながらつくりつづけている豆乳ヨーグルト。植物性なので、からだを冷やさない

    毎日食べるお味噌は、初夏にお弟子さんたちの手を借りて仕込んだそう。

    そうしてこつこつためておいた時間が、冷えからからだを守り、元気を支えてくれるのです。

    画像: 初夏に仕込んだ味噌を味見。こうじがうまく発酵し、甘くふくふくとした風味に感動

    初夏に仕込んだ味噌を味見。こうじがうまく発酵し、甘くふくふくとした風味に感動

    画像: 季節の野菜でつくるぬか漬けは1年中、食べている。冷蔵庫に入れず、常温で漬けるのが秘訣

    季節の野菜でつくるぬか漬けは1年中、食べている。冷蔵庫に入れず、常温で漬けるのが秘訣

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    布作家・早川ユミさんに聞く「3つの冷え対策」


    〈撮影/河上展儀 取材・文/野崎 泉 トレース/佐々木真由美〉

    早川ユミ(はやかわ・ゆみ)
    布作家。アジアの手織り草木染めの布で衣服をつくり、大地に根ざして暮らす。冷えとりや丹田呼吸法について綴った著書に『からだのーと』(自然食通信社)がある。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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