• 林陽寺副住職・岩水ゆきゑさんの、一日を気持ちよくスタートするための「朝の時間割」を拝見します。坐禅をし、頭と心をまっさらにして、いま向かうべき方へ。玄関や部屋などの“場”も整えて、みんなが心地よく過ごせる空間をつくっていきます。
    (『天然生活』2023年5月号掲載)

    岩水さんの“心を整える朝の習慣”

    どんなことにもまっすぐ向き合えるように心と体をいつもすこやかに。

    気持ちいいから続いている、朝の習慣です。

    心を整える朝の習慣 01
    裏山の氏神様に朝のごあいさつ

    裏山はお寺からすぐ、なだらかな石段の上に祀られる氏神様にあいさつをしに、木立の中を歩きます。

    「あまりゆっくりはできないので、ふだんは石段の下から手を合わせます。土を踏みしめ、葉擦れの音や鳥の声を聴くと、ほんのわずかの時間でも心が安らぎます」

    深くゆっくりと呼吸して、自然を感じ、エネルギーを満たします。

    画像: 日子坐命(ヒコイマスノミコト)のお墓がある、由緒ある場所。檜の古木が立ち並び、神々しい雰囲気がある

    日子坐命(ヒコイマスノミコト)のお墓がある、由緒ある場所。檜の古木が立ち並び、神々しい雰囲気がある

    心を整える朝の習慣 02
    アーユルヴェーダにならった舌磨きと白湯

    アーユルヴェーダにならって始めたのが、舌磨き。

    「こってりしたものを食べた翌日はとくに、すっきりしますね。食べものの味もよくわかるので、歯磨きとセットで朝の習慣になりました」

    口の中がすっきりときれいになったら、鉄瓶で沸かした白湯を一杯いただきます。

    「おなかが温まると、体のなかがすこやかに動き始めます」

    画像: ステンレス製のクリーナーで歯磨きの前に舌磨き

    ステンレス製のクリーナーで歯磨きの前に舌磨き

    画像: 鉄瓶はお寺の蔵の中にあったもの

    鉄瓶はお寺の蔵の中にあったもの



    〈撮影/千葉亜津子 取材・文/宮下亜紀〉

    岩水ゆきゑ(いわみず・ゆきえ)
    岐阜市にある曹洞宗の寺院、林陽寺副住職。NYハタラジャヨガ指導養成コース200時間を修了し、ヨガ教室「凪の木」を主宰。メキシコへ留学し、スペイン語の通訳としても活動。修行中は典座寮の菜頭を担当し、精進料理教室も行う。お寺ではマルシェや音楽会、坐禅や写経のワンコイン修行(参加費500円)も。インスタグラム@housetsu_yukie

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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