人前に出る機会をつくり、億劫に立ち向かう
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では、億劫に立ち向かうために、どこで気合いを入れるかというと、私の場合は仕事です。
仕事の依頼があれば、資料を読み込んだり、文章を書いたりしなければなりませんから、横になっている体を無理にでも縦にして机に向かいます。
億劫になるのは、たぶん、すぐにでもやらなければならない緊急性や切迫した事情がないからだと思います。
だとしたら、意識して人と会ったり、人前に出る機会をつくったりするのはどうでしょう。
そのためには、外に出かけて行かなければなりません。趣味の習い事でもいいし、勉強会でもいいのです。
月に1回や、週に1回の予定をカレンダーに書き込むだけでも、やる気が出てくるのではないでしょうか。
※ 本記事は『老いてもヒグチ。転ばぬ先の幸せのヒント』(清流出版)からの抜粋です。
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経験、実感、調査データからひも解く、ヨタヘロ期のココロエ。
わたくし92歳。ムリせず、楽しく、少しがんばって、暮らしています。
【目次】
はじめに 幸せな「老い」を生ききるために
第1章 人生一〇〇年時代の「老い」とは
第2章 老いに必要な、ライフスタイルを身につける
第3章 健康管理・危機管理は人の手も借りて万全に
第4章 自分の気持ちを大切にする人生の終い方
第5章 この先も人生の主人公。前向きに生きるには
おわりにかえて 私のターニングポイントと、力を注いできたこと
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樋口恵子(ひぐち・けいこ)
1932年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。時事通信社、学習研究社、キヤノン株式会社を経て、評論活動に入る。政府の男女共同参画会議の委員などを歴任。介護保険制度創設に尽力するなど、女性や介護、高齢者問題に深くかかわり、執筆や講演などに力を注ぐ。NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」前理事長(現在は名誉理事長)。著書に『老いの福袋 あっぱれ!ころばぬ先の知恵88』『老いの上機嫌 90代!笑う門には福来る』(ともに中央公論新社)など多数。