• その鋭い観察眼と、ユニークかつ確かな言葉選びで人気が高い、モデル文筆家浜島直子さん。最新刊『キドアイラク譚』では、これまで浜島さんの人生に起こった出来事を、「喜怒哀楽」4つの感情に分けて描いています。「日々の感情は人生の営みのひとつとしてなくてはならない大切なもの」(あとがきより)と記す浜島さんに、“心のままに生きること”の豊かさについてお話を伺いました。

    50代のおしゃれとメイクは「清潔感」を大切に

    来年、50歳を迎える浜島さん。

    50代の目標を尋ねると、意外や意外、その答えは「現状維持」ととても控えめ。

    「家族で健康に過ごせて、おいしくご飯が食べられて、温かい布団で寝られて。ときどき、仕事仲間や友だちと飲みに行けたらもう最高! とくにあれしたい、これしたいという欲はありません。でもせっかく書く仕事をやらせていただいているので、これを細々と続けて行けたら。物書きとしてはまだまだ新人。自分の“書く脳みそ”をもうちょっと深いところまで掘ってみたいんです」

    長く「魅せる」仕事に携わり、さまざまなファッションに挑戦してきたこれまで。

    この先目指すのは、たし算ではなくそのままの美しさが伝わる「清潔感のあるおしゃれと美容」だと話します。

    「前はプラスαすることばかり考えていましたが、先日旧知のモデル仲間と話していたときに『これから私たちに必要なのは清潔感だよね』と。例えばメイクなら、肌が健康に保たれていることがいちばん。さらに、自分の気持ちがしぼみそうなシミがあったらレーザーで取ったり、深いシワにはプロの手を借りて対処したりしても。美魔女みたいにキラキラするのではなく、まずは清々しくあることを目標にしたいと思っています。おしゃれも同じ。変に頑張った服を身に着けるのではなく、毛玉やシワのないパリッとした服を、颯爽と着こなしたいですね」



    〈撮影/竹中祥平 スタイリスト/福田麻琴 ヘア&メイク/ナライユミ 取材・文/栗田瑞穂〉

    浜島直子(はまじま・なおこ)
    モデル。北海道生まれ。19歳で上京し、『mc Sister』のモデルに。その後、『世界・ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして幅広い世代から人気を集める。現在は『ESSE』『LEE』で連載を持つほか、テレビやラジオで活躍。随筆集『蝶の粉』(ミルブックス刊)、『けだま』(大和書房刊)に続き、3月にフォトエッセイ『キドアイラク譚』(扶桑社刊)を刊行。10歳の男の子の母。
    インスタグラム@hamaji_0912

    ◆衣装協力/シャツ ¥9,900(ジャーナル スタンダード レリューム/ジャーナル スタンダード レリューム ルミネ新宿店)



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