株姿を観察してみると
7月下旬

梅雨が明けて、暑く、雨が降らない日が続く。畑も乾燥ぎみで、普通植えはその影響か、夏のあいだは収量が落ちた。一方で水苔植えは枝ぶりもよく、葉も青々と茂って収量も安定していた。
11月中旬

水苔植えは、この時期になっても株元からわき芽の発生がみられ、まだ元気。とはいえ気温が低くなると、果実はもう大きくならない。普通植えも元気だが、一見して水苔植えより草勢が劣る。
収穫個数と重量の推移
収穫の目安は、1果100gとし、収量を毎日記録。各月の上旬、中旬、下旬でまとめた個数と重量をグラフ化した。
10月下旬以降は80g前後の小果ばかりになり、11月中旬に収穫を終えた。


本記事は、『家庭菜園の超裏ワザ』(家の光協会)からの抜粋です。
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<撮影/阪口克>
和田義弥(わだ・よしひろ)
1973年茨城県生まれ。フリーライター。20〜30代前半にオートバイで世界一周。40代を前にそれまで暮らしていた都心郊外の住宅街から、茨城県筑波山麓の農村に移住。昭和初期建築の古民家をDIYでセルフリノベーションした後、丸太や古材を使って新たな住まいをセルフビルド。約5反の田畑で自給用の米や野菜を栽培し、ヤギやニワトリを飼い、冬の暖房を100%薪ストーブでまかなう自給自足的アウトドアライフを実践する。著書は『増補改訂版 ニワトリと暮らす』(グラフィック社)、『一坪ミニ菜園入門』(山と渓谷社)など多数。