世界各国の工芸品が集まる台所
今回拝見するのは、古道具や手仕事をこよなく愛するHIBI SHUKA-日々手加-さん(@hibishuka)の台所です。

美しい手仕事や民藝をこよなく愛するHIBI SHUKA(ヒビシュカ)さんが暮らすのは、都心郊外にある賃貸住宅。来年には引っ越しを計画中という、仮の住まいです。
限られたスペースを好きなもので彩り、DIYでより使いやすく、ときには本来の使い方とは違う見立てで工夫を凝らします。
「木を使った、人の手仕事が大好きなんです。休みがあると骨董市やクラフトフェア、古道具屋さんに出かけて、暮らしの道具を探します。全国津々浦々、好みの陶器市は、ほとんど訪れました」
屋外用ツールや古い家具も大活躍
本来の役割に縛られず、自由に使う
“本のためのスリムな棚”に食器を収納
沖縄の民藝品、やちむんの器などが収納されているのは、もともと本棚として使われていたもの。
古道具屋さんで見つけた棚で、場所を取りすぎない浅めの奥行きが、購入のポイントに。
「わが家の食器は直径24cmまでって決めているんです。使っているダイニングテーブルの奥行きが80cm。そこに置いて使いやすく、並べやすいのが、私たちの場合はそれぐらいまでのサイズかなって。この棚は奥行きが30cmで、自宅の食器棚にちょうどいいと思って購入しました」

HIBI SHUKAさんのご両親も器が好きで、実家の食卓には、益子焼や沖縄の焼き物・やちむんが多く並んでいました。
「慣れ親しんだ器を見ると、ほっとします。私にとって、食器といえば、これ。気が付けば、私たちの食器棚もやちむんが中心に」
カトラリー入れには“小引き出し”が活躍

「引き出しごとにしまう種類を分けて、木のカトラリーを収納しています。古家具のなかでも小引き出しはおすすめ。使いやすいし、引き出しも取り外せて掃除も楽なんです」
小引き出しは、古道具店で購入。カトラリーの下には、手づくりの刺し子布を敷いて、清潔に。
ロシアの美しい“ブレッドケース”を調味料置き場に


「これは、ロシアの工芸品として知られる白樺細工・ベレスタのブレッドケース。知人から、お土産としていただきました。こしょう、パセリなどのスパイス置き場として使っています」
躍動感あふれる、ふくろうの姿が型押しされています。
“屋外用のスタンド”で、出し入れのストレス軽減

本来は、庭に置き、ジョウロやスコップなどの道具を吊るして収納するための鉄製のスタンド。
安定感と耐荷重もあり、HIBI SHUKAさんは、これを台所に配置。
「鍋やフライパンを重ねて収納すると、重くて取り出しにくいし、しまうのも面倒で、使うのが億劫になるんです。雑誌を読んでいるときに、同じように使っている方を見て、参考にしてみました。吊るしておけば、ワンアクションで使えるから、出し入れがとても楽になりました」
〈撮影/星 亘〉
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