Step3 裾合わせをする
体型を補正したら、いよいよ浴衣の出番。
〈使用するもの〉
・浴衣
・腰ひも 1本
・着物ベルト
・伊達締め
1 腰ひもを半分に折って手にくるくると巻き付け、輪の中心から引いて丸める。足元に置いておく。



2 浴衣をざっくりと羽織り、左右の襟を真ん中で合わせる。


裾の位置を決める
3 片手で合わせた襟を、もう片方の手で背中の縫い目をつまみ、両手が同じ高さになるように持ち上げる。くるぶしが隠れるくらいの高さまで裾を持ち上げ、背中に沿わせる。


4 体から少し離すようにして、左右の手で浴衣を持ち上げる。

浴衣の合わせを決める
5 まずは、左側の縫い目が右足の親指と人差し指の間にくるように位置を決める。

point
合わせを決めるときは、のぞき込むような姿勢ではなく、目だけで確認するイメージで行うときれいに着られる。
6 左側を開き、右側の端が床から10cmほど上がるように体に沿わせる。

7 左側の端が床から5cm上がるように合わせる。

point
裾の位置が低すぎると、床や地面にこすれて傷んでしまう原因になるので注意。

8 右手で浴衣の合わせをおさえながら、左手で1で準備しておいた腰ひもを取る。


point
丸めて足元に置いておくことで、浴衣を羽織ったあとでもすぐに使いやすい。

9 右手でおさえていた位置に腰ひもの真ん中を当てる。

10 体の前側から背中側に巻く(ゆるいと着崩れてしまうのでぎゅっと巻く)。背中側でクロスさせ、腰ひもの両端を体の前側にもってくる。


11 右わき腹のあたりでちょうちょ結びをし、腰ひもの両端を挟み込む。


12 左右の脇にある「身八つ口(みやつぐち)」から手をそれぞれ入れて、後ろのおはしょりなどの余っている部分を体に沿わせるように下へと下げる。



13 右手を出して左の襟をつまむ。左手で中から右の襟をつまむ。上→真ん中→下と下がりながら、左右の襟を真横にぎゅっと引く。



14 右手で左の襟をつかんだまま、左手で浴衣の中から余っている部分をなでて、前のおはしょりを重ねる。

〈撮影/星 亘 モデル/岡田菜友子(編集部) 文/太田菜津美(編集部)〉
熊谷宏子(くまがい・ひろこ)

茶道講師。着物コンサルタント。大学卒業後、コンピュータ関係のエンジニアとして勤務するが、数年後に体調を大きく崩し退職。今後の生き方と人並みの健康を模索するなか、東京・表参道のきゆるぎ治療院と出合う。きゆるぎの治療、セミナーでの学びにより、虚弱体質から一転、人生を大きく変容させた経験を活かし、「本当の健康」「本来の魅力を発揮すること」を世に広く伝えることを目標に、「なでしこ講座」をはじめ、さまざまな講座やヒーリングを行っている。
インスタグラム@nadeshiko.minori