• 花火大会などがある夏の時季、浴衣を着てみたいという方も多いのではないでしょうか。なでしこ会主宰の熊谷宏子さんに、はじめてでも自分で着られる浴衣の着付けを教わります。できるだけ余計な道具類は買わずに、家にあるものを使って美しく着られる方法をご紹介。

    Step3 裾合わせをする

    体型を補正したら、いよいよ浴衣の出番。

    〈使用するもの〉
    ・浴衣
    ・腰ひも 1本
    ・着物ベルト
    ・伊達締め

     腰ひもを半分に折って手にくるくると巻き付け、輪の中心から引いて丸める。足元に置いておく。

    画像8: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん
    画像9: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん
    画像1: Step3 裾合わせをする

     浴衣をざっくりと羽織り、左右の襟を真ん中で合わせる。

    画像2: Step3 裾合わせをする
    画像3: Step3 裾合わせをする

    裾の位置を決める

     片手で合わせた襟を、もう片方の手で背中の縫い目をつまみ、両手が同じ高さになるように持ち上げる。くるぶしが隠れるくらいの高さまで裾を持ち上げ、背中に沿わせる。

    画像1: 裾の位置を決める
    画像2: 裾の位置を決める

     体から少し離すようにして、左右の手で浴衣を持ち上げる。

    画像3: 裾の位置を決める

    浴衣の合わせを決める

     まずは、左側の縫い目が右足の親指と人差し指の間にくるように位置を決める。

    画像1: 浴衣の合わせを決める

    point
    合わせを決めるときは、のぞき込むような姿勢ではなく、目だけで確認するイメージで行うときれいに着られる。

     左側を開き、右側の端が床から10cmほど上がるように体に沿わせる。

    画像2: 浴衣の合わせを決める

     左側の端が床から5cm上がるように合わせる。

    画像3: 浴衣の合わせを決める

    point
    裾の位置が低すぎると、床や地面にこすれて傷んでしまう原因になるので注意。

    画像10: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん

     右手で浴衣の合わせをおさえながら、左手でで準備しておいた腰ひもを取る。

    画像4: 浴衣の合わせを決める
    画像5: 浴衣の合わせを決める

    point
    丸めて足元に置いておくことで、浴衣を羽織ったあとでもすぐに使いやすい。

    画像11: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん

     右手でおさえていた位置に腰ひもの真ん中を当てる。

    画像6: 浴衣の合わせを決める

    10 体の前側から背中側に巻く(ゆるいと着崩れてしまうのでぎゅっと巻く)。背中側でクロスさせ、腰ひもの両端を体の前側にもってくる。

    画像7: 浴衣の合わせを決める
    画像8: 浴衣の合わせを決める

    11 右わき腹のあたりでちょうちょ結びをし、腰ひもの両端を挟み込む。

    画像9: 浴衣の合わせを決める
    画像10: 浴衣の合わせを決める

    12 左右の脇にある「身八つ口(みやつぐち)」から手をそれぞれ入れて、後ろのおはしょりなどの余っている部分を体に沿わせるように下へと下げる。

    画像12: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん
    画像13: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん
    画像11: 浴衣の合わせを決める

    13 右手を出して左の襟をつまむ。左手で中から右の襟をつまむ。上→真ん中→下と下がりながら、左右の襟を真横にぎゅっと引く。

    画像12: 浴衣の合わせを決める
    画像13: 浴衣の合わせを決める
    画像14: 浴衣の合わせを決める

    14 右手で左の襟をつかんだまま、左手で浴衣の中から余っている部分をなでて、前のおはしょりを重ねる。

    画像15: 浴衣の合わせを決める


    〈撮影/星 亘 モデル/岡田菜友子(編集部) 文/太田菜津美(編集部)〉

    熊谷宏子(くまがい・ひろこ)

    画像6: 帯を背中側に回す

    茶道講師。着物コンサルタント。大学卒業後、コンピュータ関係のエンジニアとして勤務するが、数年後に体調を大きく崩し退職。今後の生き方と人並みの健康を模索するなか、東京・表参道のきゆるぎ治療院と出合う。きゆるぎの治療、セミナーでの学びにより、虚弱体質から一転、人生を大きく変容させた経験を活かし、「本当の健康」「本来の魅力を発揮すること」を世に広く伝えることを目標に、「なでしこ講座」をはじめ、さまざまな講座やヒーリングを行っている。
    インスタグラム@nadeshiko.minori



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