• 花火大会などがある夏の時季、浴衣を着てみたいという方も多いのではないでしょうか。なでしこ会主宰の熊谷宏子さんに、はじめてでも自分で着られる浴衣の着付けを教わります。できるだけ余計な道具類は買わずに、家にあるものを使って美しく着られる方法をご紹介。

    Step5 帯を結ぶ

    最後はいよいよ「」。デザインするように帯結びを楽しんでみましょう。

    〈使用するもの〉
    ・帯
    ・着物用ピンチまたは洗濯ばさみ

    帯を巻く

     裾合わせの腰ひもと同様に、帯もすぐ使えるよう屏風たたみにし、足元に置いておく(刺しゅうがある場合は、畳などに擦れて傷む可能性があるので、刺しゅうの面を内側にする)。

    画像1: 帯を巻く

     帯の片側を軽く半分に折り、ひざ下くらいの長さでへその位置に当てて巻いていく。

    画像2: 帯を巻く

    point
    巻きづらい場合は、軽く半分に折ったほうを右肩にかけ、着物用ピンチや洗濯ばさみで襟にとめておくと巻きやすい。

    画像18: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん

     帯を巻きつけるのではなく自分が回るイメージで、くるくると巻く。一周したら体の前側でぎゅっと締める。もう一周巻き、ぎゅっと締める。

    画像19: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん
    画像20: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん

    帯を結ぶ

     巻き付けたほうの帯をななめに三角に折り、とめていたほうの帯をおろす。左側が上になるように重ねて結ぶ。

    画像1: 帯を結ぶ
    画像2: 帯を結ぶ

     帯がゆるまないように結び目を縦にしめ、帯の上側を左肩にかけてとめる。

    画像3: 帯を結ぶ
    画像4: 帯を結ぶ

    帯の形をつくる

     今回は一番シンプルな形を紹介。体の中心で下側の帯を屏風たたみにして、羽をつくる。

    画像1: 帯の形をつくる
    画像2: 帯の形をつくる

     左手で羽の真ん中を持ち、とめていたほうの帯をおろして下から一周巻く。

    画像3: 帯の形をつくる
    画像4: 帯の形をつくる

     余った部分を帯の縦幅に収まるくらいにたたみ、伊達締めと帯の間に入れ、下から引いて整える。

    画像5: 帯の形をつくる
    画像6: 帯の形をつくる

    point
    たたんだ部分が土台となり、帯が倒れにくくなる。

    帯を背中側に回す

     羽の形を整えて、帯の真ん中に着物用ピンチ(または洗濯ばさみ)で目印をつける。

    画像1: 帯を背中側に回す

    10 右手で帯の上を、左手で帯の下を持ち、左→右に向かってぐるっと回す。でつけた目印が背中の中心にきたらストップ。

    画像2: 帯を背中側に回す
    画像3: 帯を背中側に回す

    point
    左の襟を上にして着るため、右→左に戻すと襟が崩れてしまう。目印をつけることで回しすぎを防げる。

    11 着物用ピンチ(または洗濯ばさみ)をはずし、浴衣のシワ、襟などを整える。

    画像4: 帯を背中側に回す
    画像5: 帯を背中側に回す

    \ 着付けの完成! /

    画像21: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん
    画像22: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん

    point
    浴衣と合わせて下駄を履くときは、足を鼻緒の奥まで押し込まず、指で鼻緒をつかんで歩くのが正解。鼻緒で足が痛いという経験がある方は、履き方を見直してみて。

    〈OK〉

    画像23: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん

    〈NG〉

    画像24: はじめての「浴衣の着付け」自分で着られる基本のステップ。補正から帯結びまでをていねいに解説/着物コンサルタント・熊谷宏子さん


    〈撮影/星 亘 モデル/岡田菜友子(編集部) 文/太田菜津美(編集部)〉

    熊谷宏子(くまがい・ひろこ)

    画像6: 帯を背中側に回す

    茶道講師。着物コンサルタント。大学卒業後、コンピュータ関係のエンジニアとして勤務するが、数年後に体調を大きく崩し退職。今後の生き方と人並みの健康を模索するなか、東京・表参道のきゆるぎ治療院と出合う。きゆるぎの治療、セミナーでの学びにより、虚弱体質から一転、人生を大きく変容させた経験を活かし、「本当の健康」「本来の魅力を発揮すること」を世に広く伝えることを目標に、「なでしこ講座」をはじめ、さまざまな講座やヒーリングを行っている。
    インスタグラム@nadeshiko.minori



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