• 野草研究家の山下智道さんに、スベリヒユのチンキのつくり方を教えていただきました。ウォッカに漬ければ虫刺されやスキンケアに、白ワインビネガーに付ければドレッシングなど食用に。スベリヒユの保湿力をいかした美容液のつくり方もご紹介します。

    スキンケアやドレッシングに

    チンキとは、アルコールに植物を浸して成分を抽出したもの。

    ウォッカにスベリヒユを漬けたチンキは虫刺されに。かゆみや炎症をおさえてくれます。保湿力もあるので、薄めて化粧水にするのもおすすめです。

    白ワインビネガーに漬けた酢酸チンキはドレッシングなどに。わかめや海藻などの酢の物とよく合います。

    スベリヒユのチンキのつくり方

    画像: スベリヒユのチンキのつくり方

     スベリヒユはきれいに洗い、クッキングペーパーなどで水分を拭き取る。

     清潔なびんにを入れ、ウォッカをひたひたに浸かるくらいまで注ぐ。

     約3~4週間漬けて、チンキが完成したら、スベリヒユを取り出す。(なるべく早く取り出してください)

    ★ 消費期限の目安は、使用するアルコールによって異なりますが、1~2年以内に使い切るようにしましょう。(ビネガーチンキの場合は、冷蔵庫で保管して3カ月程度で使い切ること)

    ★ 肌に使う際は、精製水などで十分に希釈してお使いください。また、必ず「パッチテスト」をしてから使うようにしてください。

    スベリヒユの美容液のつくり方

    スベリヒユのチンキと煎剤でつくる、保湿力のある美容液。

    ▼スベリヒユの煎剤についてはこちら

    https://tennenseikatsu.jp/_ct/17790647


    材料(約2週間分)

    ● スベリヒユのチンキ小さじ1/2
    ● スベリヒユの煎剤45mL
    ● グリセリン小さじ1/2

    つくり方

     清潔なボトル(50mL用)に、スベリヒユのチンキと煎剤を入れてよく混ぜる。

     にグリセリンを入れ、よく混ぜる。

    次回はスベリヒユの保湿クリームのつくり方をご紹介します。どうぞお楽しみに!

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    画像: つくり方

    山下智道(やました・ともみち)
    薬草研究家。福岡県北九州市出身。登山家の父のもと幼少より大自然と植物に親しみ、野草に関する広範で的確な知識と独創性あふれる実践力で高い評価と知名度を得ている。国内外で多数の植物観察会・ワークショップ・講座を開催。

    著書に『ヨモギハンドブック』(文一総合出版) amazonで見る 、『野草がハーブやスパイスに変わるとき』(山と渓谷社) amazonで見る 、『野草と暮らす365日』(山と渓谷社)amazonで見る など多数。

    近著に『旅で出会った世界のスパイス・ハーブ図鑑 東・東南アジア編』 amazonで見る がある。

    ●公式サイト「野草研究家 山下智道」
    https://www.tomomichiyamashita.com/
    ●YouTube:「山下智道のなんでも植物学」
    https://www.youtube.com/@tomomichi_yamashita
    ●Instagram:
    @tomomichi0911
    https://www.instagram.com/tomomichi0911/
    @ocha.0911
    https://www.instagram.com/ocha.0911
    ●X(旧Twitter):@herbtomo0901
    https://twitter.com/herbtomo0901

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    『野草がハーブやスパイスに変わるとき』 (山下智道・著/山と渓谷社・刊)

    画像: 「スベリヒユのチンキ」のつくり方。虫刺されや保湿力を生かした美容液に。ドレッシングなど食用にも/薬草研究家・山下智道のハーブ&スパイス紀行

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