(『天然生活』2025年2月号掲載)
Step5 「愛着パターン」を知っておく
「心理学には‟愛着パターン”という言葉があります。愛着とは幼少期に養育者との間で育まれる人との絆のようなものであり、どんな愛着を形成するかによって、大人になってから周囲の人たちに求めるつながり方が変わってきます」
下に示す4つの愛着パターンのうち、自分や周囲がどれに当てはまるのかを知っておくと、自分や相手の言動が以前より理解でき、対応を考えられます。
「自分が安定型であるかのように振る舞うのも、関係をよくするのに有効です」

安定型
幼少期は、養育者に自分の欲求を満たしてもらえると確信して育った。大人になったいまは、精神的に自立し、愛情に満ち、他人を信頼し、助け合うことができる。穏やかで、対人関係も安定しやすい。

葛藤型
幼少期は、言動に一貫性のない養育者に育てられ、信じられず不安や怒りを抱いていた。大人になったいまは、相手に拒絶されることを恐れ、人にまとわりついてしまう。他人からの評価を気にしがち。

回避型
幼少期は、養育者から距離をおかれ、欲求を満たしてもらえずに育った。そのため、その後は人とは距離をとるように。大人になったいまは、他者と距離をおくので自立しているようにみえるが、それは見せかけに過ぎない。

無秩序型
幼少期は、虐待を受けたり、予測不能な言動の養育者のもとで育ち、人に心を閉ざして無関心に。大人になったいまは、相手に過剰な愛情を求める一方で傷つくのを恐れる、極端な感情の揺れがみられる。
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〈監修/中島美鈴 取材・文/嶌陽子 イラスト/しまむらひかり〉
中島美鈴(なかしま・みすず)
臨床心理士。公認心理師。心理学博士(九州大学)。中島心理相談所所長。専門は認知行動療法。カウンセリング現場での臨床経験23年。テレビ出演や新聞でのコラム連載など、多方面で活躍中。著書に『脱イライラ習慣! あなたの怒り取扱説明書』(すばる舎)、『「人の期待」に縛られないレッスン』(NHK出版)など多数。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



