• 介護やケアに特化した本屋さん「はるから書店」を営む、小黒悠さん。27歳から約6年半、脳梗塞になったお母さまをひとりで介護しました。本記事では、小黒さんの経験に基づいたリアルなお話をお届けします。今回は「介護保険の申請のお話」。介護保険とは、介護される人だけでなく、介護する人を助けるためのもの。申請方法や調査面談のときに気を付けたいポイントをご紹介します。

    気付いたら介護が始まっていた!
    介護サービス申請の3ステップ

    こんにちは。介護とケアの本屋「はるから書店」の小黒です。

    前回は、母の突然の入院について振り返りました。

    脳梗塞になった母は、その後、手術とリハビリ期間を乗り越え、約3週間後に退院します。

    今回は、いよいよ自宅での介護が始まってからのこと、介護保険のことをお伝えしたいと思います。

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    ▼前回のお話はこちら

    画像: 介護とケアの本屋「はるから書店」。オンライン販売のほか、イベントに出店することもあります

    介護とケアの本屋「はるから書店」。オンライン販売のほか、イベントに出店することもあります

    入院してすぐ投薬治療を開始したものの、脳梗塞の広がりは止まりませんでした。ろれつが回らないだけでなく、食べ物が口の端からどんどんこぼれ、スムーズに歩くことも難しい状態です。

    そこで、脳の中の血管をつなぐバイパス手術を行うことになりました。リハビリも早速始まり、朝から晩まで10時間に及ぶ手術を境に、母は徐々に回復していきます。

    私も仕事が終わると母のもとに駆け付け、着替えを手伝ったり、母が食事をとる様子を見ながら、毎日おしゃべりをして過ごしました。会話することで、だんだんいつもの母に戻ってきたことを実感し、とてもうれしかったです。

    母の退院が決まり、リハビリの先生から、介護サービスは申請するのか尋ねられました。

    当時の私は、それが何を指すのかもよく分からず「とくに何も」と曖昧に答え、そのままにしてしまったのです。

    20年以上住み慣れた、いつものわが家。たとえ身体に不自由が残っていても、私が家事を引き受け、そばに居さえすれば、きっと元通りの暮らしが送れるはず。そう思い込んでいたのです。

    けれど現実は想像以上に難しいものでした。

    朝、布団から起き上がる、飲み物のふたを開ける……。これまで当たり前にできていた動作の一つひとつに、母が戸惑う姿。私はそれを仕事の前後や、昼休みに駆け足で戻って支える日々。

    画像: 母が愛用していた杖。リバティプリントの花柄です

    母が愛用していた杖。リバティプリントの花柄です



    画像: いまは役立つ本もいっぱい!

    小黒悠(おぐろ・ゆう)
    1983年、東京都出身。服飾系専門学校を卒業後、貸衣装店勤務を経て、23歳で図書館に転職。その後20代〜30代に母親の在宅介護を経験。現在は会社員として働きながら、ケアや介護をテーマに「はるから書店」を個人で運営している。

    はるから書店: https://harukara-reading.stores.jp/
    インスタグラム:@harukara_reading
    X:@harukarareading



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