その3:介護認定の調査で気をつけたいポイント3つ
介護認定には「要支援1・2」と「要介護1~5」の段階があります。
要支援の場合は地域包括支援センター、要介護の場合はケアマネジャーさんがサポートしてくれます。
地域包括支援センターの職員さん、ケアマネジャーさん、私の3人で話をし「おそらく母は要支援2か要介護1だろう」という予想のもと、どちらの判定でもすぐ動けるように、それぞれ暫定プランを作成してくれました。
そして迎えた認定調査の日。認定調査は通常、役所の方が自宅に来て実施されるのですが、母の場合はまだ入院中だったので病院でお話をしました。看護師さんやケアマネジャーさん達からアドバイスをされていたのは次の3つ。
・ありのまま正直に話すこと
・具体的に伝えること
・もし母が、ふだんはやっていないことを「自分でできる」と言ったら、訂正すること
ふだん、どんな生活をしているのか、食事や着替えなど様々な行動をひとりでできるかどうか、一つひとつ質問されます。

母がいつも座っていた椅子。ここで着替えを手伝ったり、入浴後に髪を乾かしたりしていました
驚いたのは、お金の管理は誰がしているのか尋ねられたことです。
もともと母が家計のやりくりをしていましたが、病気をしてから「細かいことを考えることが苦手になった」といい、それからは私が母に相談しながらやりくりをしていました。
ひとりで考えるのが苦手なのであって、一緒なら大丈夫。たとえば、家電などの大きな買い物をするときには、ふたりで予算を考えて一緒に買い物に行くようにしていたので「なるべく具体的に……」というアドバイスを思い出しながら、そのことを伝えました。

費目ごとに予算を封筒に分けるのは、母から受け継いだ習慣。私はだいぶズボラでしたが……
また、予想通り母が「自分ひとりでできる」といってしまうこともしばしば。
お風呂や着替えは自分でできると答えた母の横で小さく首を振っていた私ですが、母が話すことを全否定する気持ちにもなれません。調査員の方が帰るのを見送りがてら、どちらも私が手伝っていることをそっと伝えました。
そして待つこと2~3週間。ちょうど母が退院する頃に結果の通知がありました。
判定は「要介護1」。あらかじめ準備を進めていたケアプランに沿って、いよいよサービスの利用スタートです。
わが家で利用した介護サービスについては、また次回、詳しくお伝えしたいと思います。

小黒悠(おぐろ・ゆう)
1983年、東京都出身。服飾系専門学校を卒業後、貸衣装店勤務を経て、23歳で図書館に転職。その後20代〜30代に母親の在宅介護を経験。現在は会社員として働きながら、ケアや介護をテーマに「はるから書店」を個人で運営している。
はるから書店:
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