(『天然生活』2025年3月号掲載)
土に触れ、自然に寄り添い、心と体の声に耳を傾ける
3年前から岐阜・多治見で暮らす、フローリストの脇田ひかるさん。
裏山を借景にした約200坪の庭には、ユーカリ、ミモザ、モクレンといった背の高いものや、セージやユキヤナギ、フジバカマなど、和洋の樹木・草花が生い茂り、表情豊かに出迎えてくれます。
「イングリッシュガーデンと日本の山の融合をイメージしてつくり始めた」というこの庭は、ブーケを扱う脇田さんの仕事のベースであり、家族みんなの憩いの場。
「近年は夏が暑いので、樹木で木陰をつくって山野草も増やし、涼しい庭がいいかなと考えています」
同じく植物好きで園芸店に勤める夫と、二人三脚の庭づくり。木道や野菜を育てるレイズドベッド、ガーデンシンクなど、夫手づくりのアイテムが備わり、庭が暮らしの一部であることがわかります。
「お庭は1回つくって完成ではなく徐々に変化していく。ちょっとつくり替えたり植え替えたり、終わりがないところが楽しいですね」
街での忙しい日々を経て、自然を感じる暮らしへ
喜々として庭仕事に励む脇田さんですが、以前は街中で忙しい毎日を過ごしていたそう。
大好きな花を扱い充実感を味わいながらも、結婚式の装花担当だったため、常に緊張感と責任が伴う立場。計画的且つスピーディに準備を進めるため毎回全力を尽くしていました。
「花に元気をもらいながら乗り越えていましたね。でも都会で学んだからこそ、ここでの毎日に新しい視点をもてている気がします」
当時に培われたスキルや感性は、現在の仕事や暮らしにしっかりいきていると教えてくれました。
「いまは、庭の植物と向き合うことで、季節の息吹を日々感じています。仕事と暮らしが自然とつながっている感じですね」と穏やかに微笑む脇田さん。
「日光を浴び、外の空気を吸って、植物を観察する。気候がいいときには、子どもと裸足になって土の上を歩いたりして楽しんでいます」
広い庭とともにあるこの場所での暮らしが、脇田さんの元気習慣そのもののようです。

玄関の白い花台に、庭の草花を活けて。「この花台は部屋の中でも季節が楽しめるように、高さを考えながら私がDIYしました」
脇田さんの「愛用の健康グッズ」
手づくり保湿クリーム

シアバターやココナッツオイルに精油を混ぜた自家製の保湿クリームで、日々スキンケア。「香りがいいクリームなので、髪の毛にも塗っています」。庭仕事で荒れがちな手指は念入りに。
レッグウォーマー

「冷え症なので、足首を冷やさないように気をつけています。厚手の靴下は苦手で、いつもレッグウォーマーを履いています」肌あたりのいいシルク製がお気に入りで、就寝時も着用。
ディフューザー

香りの力で暮らしの空間を快適に。「時間帯や体調に合わせた精油をディフューザーに入れて日々使っています。とくに風邪のひきはじめに用いるとひどくなりません」
〈撮影/千葉 亜津子 取材・文/山形恭子〉
脇田ひかる(わきた・ひかる)
草花装飾家・フラワー講師。園芸学校で学んだあと名古屋の花屋に約9年勤め、ウエディング装花などを担当。2021年に岐阜県多治見市に家族で移住。草木や花、ハーブなどを庭で育てながら、植物の魅力を伝える「摘季(つみき)」として活動。花束などの創作をはじめ、植物に関するワークショップなどを開催。夫、息子、猫と暮らす。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




