(『天然生活』2013年9月号掲載)
なすとひき肉のドライキーマカレーのつくり方
時間がないときに登場するという、炒めるだけのキーマカレー。はちみつを加えるのが、まろやかさの秘密。
材料(2~3人分)
● なす | 2本 |
● 合いびき肉 | 150g |
● 玉ねぎ(みじん切り) | 1/2個分 |
● A | |
・ターメリックパウダー、クミンパウダー、コリアンダーパウダー | 各小さじ1/2 |
・カレー粉 | 小さじ1 |
・塩 | ひとつまみ |
● クミンシード | ひとつまみ |
● しょうが、にんにく(すりおろし) | 各1片分 |
● はちみつ | 小さじ2 |
● しょうゆ | 大さじ1 |
● 菜種油 | 大さじ1 |
つくり方
1 小さなボウルにAを入れ、よく混ぜ合わせる。
2 なすはへたを切り落として縦半分に切り、斜め薄切りにする。
3 フライパンに油とクミンシードを入れ、弱火にかける。香りが立ったら玉ねぎを入れ、つんとした香りがやわらかくなり、透明になるまで中火で炒める。
4 しょうがとにんにくを加え、なす、ひき肉を加えて炒め合わせる。
5 肉に火がとおり、なすがしんなりしたら1を加える。粉っぽさがなくなったら、はちみつ、しょうゆを加える。味が足りないようなら、塩(分量外)を足す。辛さが欲しいときは、チリペッパーか一味とうがらしを加える。
◇ ◇ ◇
季節が変われば、スパイスも変わります
辛いものは少し苦手、だけどカレーは大好き。そんな楽屋さんがつくるカレーは、スパイスの複雑なうま味を味わう、辛さを際立たせないカレーです。
「辛さは好き好きなので。もっと辛くしたい場合、うちでは、おのおのが一味とうがらしを足します」
野菜料理が得意なだけあって、仕上がりはさっぱり、野菜たっぷり。しかも、手間がかかるようにみえて、キーマカレーは、どんどん素材を炒めて足していくだけ。
スパイスの配合も、決まっているわけではありません。夏は自然と、さわやかな風味のコリアンダーがちょっぴり多めになります。
「味噌汁感覚です。暑いときはさっぱり、冬はこっくりした味噌を使いたくなるような。カレーって、一年中食べたいから、その季節においしい配合でつくるんですよ」
カレーに欠かせないもの
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<撮影/川村 隆 取材・文/福山雅美>
高橋 林(たかはし・りん)
東京・世田谷の野菜料理店で腕を振るう。食の世界に入ったのは、とあるカレー屋のおいしさに感銘を受け、働いたのがきっかけ。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです