(『天然生活』2013年9月号掲載)
ごぼうと豚肉の黒こしょうカレーのつくり方
角切りの豚肉に負けない、ごぼうの力強い存在感。黒こしょうのスッと抜ける辛さは、新鮮な味わいをもたらします。
材料(4人分)
● ごぼう | 1と1/2本(約230g) |
● 豚ひき肉 | 150g |
● 豚肩ロースまたはロース(とんかつ用などの厚切りか、かたまり) | 200g |
● トマト(中) | 2個 |
● A | |
・ヨーグルト | 大さじ4 |
・しょうが(すりおろし) | 大さじ1と1/2 |
・にんにく(すろおろし) | 大さじ1 |
・ターメリックパウダー | 小さじ1/2 |
・コリアンダーパウダー | 小さじ1強 |
・ガラムマサラ | 大さじ1 |
・チリパウダー | 小さじ1/2 |
・玉ねぎ(すりおろし) | 中1個分 |
・塩 | 小さじ1/2 |
● 菜種油 | 大さじ2 |
● B | |
・ローリエ | 1枚 |
・クローブ | 5粒 |
・黒こしょう | 10粒 |
・シナモンスティック | 1本 |
・クミンシード | 大さじ1 |
● しょうが(みじん切り) | 大さじ2 |
● にんにく(みじん切り) | 大さじ1 |
● 塩、黒こしょう | 各適量 |
つくり方
1 ごぼうはよく洗い、5~8mm幅に切る。塩ひとつまみ(分量外)をふり、菜種油(分量外)を全体にまぶす。200℃のオーブンで10分ほど焼く。
2 豚肩ロースは1cm角に切り、トマトはざく切りにする。
3 豚ひき肉と2の豚肉をボウルに入れ、そこによく混ぜ合わせたAを加えて、しっかりもみ込む。30分ほどおいてなじませる。
4 鍋に油とBを入れて弱めの中火にかける。クミンシードから気泡が出てきたら、しょうがとにんにくを加えて炒める。香りが立ってきたら、3と1を加えて炒め合わせる。
5 肉の色が変わってきたらトマトを加え、ふたをして中火で20分ほど煮込む。あまりに煮立つようなら、ときどき火を弱める。
6 全体に火が入ったら、塩で味をととのえ、黒こしょうで辛さを足す。
◇ ◇ ◇
野菜好きもお肉好きも、みんながおいしいカレー
ケータリングの仕事を多く手がける大塩さん。みんながおいしく食べられるメニューとして、一番に候補に挙がるのが、カレーだといいます。
「レシピを考えるときは、イメージを決めて、ぶれないように組み立てます。たとえば、トマトカレーは軽くさわやかなイメージ。だから、ヨーグルトやトマトの酸味、セロリの香りを前面に。一方、ごぼうのカレーは、しっかりめの味。その土臭さを肉の脂の甘さで和らげ、辛さは黒こしょうをポイントに。とうがらしのぴりっとした辛味と違って、黒こしょうって抜けるような爽快さがあるんです」
大塩さんは、「いいカレーには、“層” がある」といいます。最初に辛さがきて、そのあとに素材の甘さと香辛料の風味がじわっと広がるカレー。
口の中で、おいしさがリズミカルに変化すれば、それは間違いなく、 みんなが喜ぶ “おいしいカレー” なのです。
カレーに欠かせないもの
なすとひき肉のドライキーマカレー/結ふ食楽屋・高橋 林さん ⇒
玄米のカレーピラフ/おやつ屋ハイジ・添田友美さん ⇒
レンズ豆のカレーと簡単手づくりナン/おやつ屋ハイジ・添田友美さん ⇒
キャベツとセロリと大豆のトマトカレー/フードコーディネーター・大塩あゆ美さん ⇒
スパイシーカレー/星月夜・加藤俊介さん ⇒
ブロッコリーとアボカドのココナッツカレー/星月夜・加藤俊介さん ⇒
<撮影/川村 隆 取材・文/福山雅美>
大塩あゆ美(おおしお・あゆみ)
料理研究家。たかはしよしこ氏のもとで修行後、独立。出張料理「あゆみ食堂」としてケータリングやレシピ提案を中心に活動。2019年10月に長野・諏訪で実店舗「あゆみ食堂」をオープン。地場産の食材を中心とした、旬の味を生かした料理が好評。著書は、『あゆみ食堂のお弁当』(文化出版局)、『超元気になれる! あゆみ食堂のワンプレート』(家の光協会)。
インスタグラム:
https://www.instagram.com/ayumishokudo/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです