(『天然生活』2013年8月号掲載)
バナナとオレンジ ローズマリーのシャーベットのつくり方
千葉さん好みの、柑橘とローズマリーの組み合わせにバナナをプラス。さっぱりオレンジと濃厚なバナナの味をローズマリーが引き締めます。
材料(つくりやすい分量)
● オレンジ | 4個 |
● バナナ(正味) | 200g |
● グラニュー糖 | 40g |
● レモン汁 | 小さじ2 |
● ローズマリーの葉(細かくきざむ) | 少々 |
● 卵白(Lサイズ) | 1/2個分 |
つくり方
1 鍋にオレンジの果汁をしぼり、グラニュー糖と合わせて、火にかける。グラニュー糖が溶けたら火を止め、冷ましておく。
2 バナナはフォークなどでしっかりとつぶす。
3 ボウル(あればステンレス製がよい)に、1と2、レモン汁、ローズマリーを合わせ、冷凍庫で冷やす。
4 周りが固まりはじめたら、泡立て器でよく混ぜ、全体を均一にする。この作業を3回ほど繰り返す。
5 ボウルに卵白を入れ、泡立て器でしっかりと泡立てる。
6 4に5を加えてよく混ぜ、再び冷凍庫に入れる。固まるまで、約30分おきにスプーンで混ぜる。
◇ ◇ ◇
かわいいアイス
千葉奈津絵さんの工房を訪ねると、薄桃色や、淡い黄色のかわいいアイスが勢ぞろい。
桃とバニラビーンズ、オレンジとローズマリー、コーヒーとスパイスなど、素材同士の組み合わせが、なんとも魅力的です。千葉さんのつくる焼き菓子にも、よく登場する組み合わせなのだそう。
「ふんわり濃厚な口溶けのジェラートやシャーベット、口にふくむと儚く溶けるグラニテは、砂糖の分量や配合を工夫して、さっぱりとした仕上がりに。ですから、おやつにも、食後のデザートにもぴったり。そして、仕上がりのよさにつなげるポイントは、道具。均一によく冷える、ステンレス製のボウルを使うといいですよ」
まだ小さかった千葉さんのアイスクリームの記憶は、本当はゆっくり食べたいのに、溶ける前に食べなきゃと、子ども心に、いつもそんな葛藤を抱いていたこと。
「あわてて食べると、こめかみのあたりがツーンとして、なんだか切ない。そういう部分をひっくるめて、アイスクリームは、魅力的なおやつだったのかもしれません」
そう教えてくれました。
〈料理/千葉奈津絵 撮影/kumonmiwa スタイリング/前田かおり 取材・文/花沢理恵〉
千葉奈津絵(ちば・なつえ)
調布市深大寺にておやつ屋「dans la nature」(ダン・ラ・ナチュール)を一人で営む。月に数回の工房販売と不定期に行う『宅配おやつ』で主に焼き菓子を販売。
https://www.danslanature.net/
https://www.instagram.com/danslanature/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです