• 千葉奈津絵さんのつくるアイスは、フルーツやスパイスの組み合わせが魅惑的。色合いも、口溶けも違うけれど、どれもがさっぱりとした口あたりです。今回は、涼しげで、儚い口溶けがたまらない「グレープフルーツのグラニテ」のレシピを教えていただきます。
    (『天然生活』2013年8月号掲載)

    グレープフルーツのグラニテのレシピ

    涼しげなグレープフルーツのグラニテは、儚い口溶けがたまりません。スプーンでしゃくしゃくと削り、キンと冷えたグラスに盛るとかわいい。

    画像: グレープフルーツのグラニテのレシピ

    材料(つくりやすい分量)

    ● ピンクグレープフルーツ(中)2個
    ● グラニュー糖20g

    つくり方

     グレープフルーツは果汁をしぼり、裏ごしする。

     鍋にとグラニュー糖を入れて火にかける。グラニュー糖が溶けたら火を止める。

     バットに注ぎ、熱が取れたら冷凍庫で冷やす。

     しっかりと凍ったらスプーンで削り、冷やしたグラスに盛る。

     

    ◇ ◇ ◇

    かわいいアイス

    千葉奈津絵さんの工房を訪ねると、薄桃色や、淡い黄色のかわいいアイスが勢ぞろい。

    桃とバニラビーンズ、オレンジとローズマリー、コーヒーとスパイスなど、素材同士の組み合わせが、なんとも魅力的です。千葉さんのつくる焼き菓子にも、よく登場する組み合わせなのだそう。

    「ふんわり濃厚な口溶けのジェラートやシャーベット、口にふくむと儚く溶けるグラニテは、砂糖の分量や配合を工夫して、さっぱりとした仕上がりに。ですから、おやつにも、食後のデザートにもぴったり。そして、仕上がりのよさにつなげるポイントは、道具。均一によく冷える、ステンレス製のボウルを使うといいですよ」

    まだ小さかった千葉さんのアイスクリームの記憶は、本当はゆっくり食べたいのに、溶ける前に食べなきゃと、子ども心に、いつもそんな葛藤を抱いていたこと。

    「あわてて食べると、こめかみのあたりがツーンとして、なんだか切ない。そういう部分をひっくるめて、アイスクリームは、魅力的なおやつだったのかもしれません」

    そう教えてくれました。




    〈料理/千葉奈津絵 撮影/kumonmiwa スタイリング/前田かおり 取材・文/花沢理恵〉

    千葉奈津絵(ちば・なつえ)
    調布市深大寺にておやつ屋「dans la nature」(ダン・ラ・ナチュール)を一人で営む。月に数回の工房販売と不定期に行う『宅配おやつ』で主に焼き菓子を販売。
    https://www.danslanature.net/
    https://www.instagram.com/danslanature/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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