(『天然生活』2014年9月号掲載)
ピザトースト
「ピザトースト研究家になりたいな。パンにのせて焼くだけでいいんだもん」と笑う枝元さん。
「昔ながらの喫茶店にあるピザトーストって、永遠のノスタルジー。仕事合間に地方の喫茶店に行くと、ついオーダーしちゃう。タバスコをかけて食べると、懐かしくて胸がキュンとするよね」
枝元さんの「喫茶店のピザトースト」は、パンにピザソースをぬり、玉ねぎやピーマン、マッシュルーム、ソーセージを散らしてチーズをのせたもの。
味の決め手は、ピザ屋さんに教わったピザソース。トマトの水煮をオリーブオイル、にんにく、塩と5分煮ただけなのに、お味は抜群。
トマトの甘さと酸味がおいしいこのソース、シート状に冷凍すれば、パキッと折ってそのまま焼けて、すぐにピザトーストが楽しめる利点も。
「トッピングのアイデアとしては、玉ねぎの代わりに長ねぎ、ソーセージの代わりにチャーシュー、そこに豆板醤やごま油を使い、中華風にするのもおいしい。また、もっちりふっくらしたナンはチーズとの相性もぴったり。食パンとは違い、水けをふくむお総菜を受け止めてくれる度量の広さがあるの」
おなかがすいたとき、あるとうれしいピザトースト。枝元さんのアイデアを参考に、つくってみてはいかがでしょう。
喫茶店のピザトーストのつくり方
玉ねぎ、ピーマン、ソーセージ、マッシュルームをトッピングした、ピザトーストの王道。
ホールトマトを煮つめたピザソースが味の決め手。
材料(2人分)
● 小さめの山型パン(6枚切り) | 6枚 |
● ピザ用チーズ | 80g |
● 〈ピザソース(つくりやすい分量)〉 | |
・トマトの水煮(缶詰) | 1缶(400g) |
・にんにく(すりおろし) | 小さじ1/2 |
・オリーブオイル | 大さじ1 |
・塩 | 小さじ1/3 |
● 〈具材〉 | |
・玉ねぎ(薄切り) | 1/4個 |
・ピーマン(薄く輪切り) | 1個 |
・マッシュルーム(薄切り) | 2個 |
・ソーセージ(1cm幅に切る) | 3本 |
つくり方
1 ピザソースをつくる。小鍋にトマトの水煮をくずし入れ、残りの材料すべてを入れ5~6分煮る。
2 パンに1を好みの量のせ、すべての具材を散らし、チーズをのせる。
3 オーブントースターで6~7分、チーズが溶けて、おいしそうな色がつくまで焼く。
*余ったピザソースは、密閉袋に平らに入れて冷凍保存しておくと、凍ったまま加熱して使える。
*お使いのオーブントースターの加減をみて、レシピの加熱時間を参考に、加熱時間を調整してください。
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〈料理/枝元なほみ 撮影/川村 隆 スタイリング・文/花沢理恵 イラスト/秋山洋子〉
枝元なほみ(えだもと・なほみ)
料理研究家。つくりやすい家庭料理から、エスニックまでレパートリーは広く、オリジナリティあるレシピに定評がある。気さくなキャラクターも人気。近著は、『枝元なほみのリアル朝ごはん』(海竜社)。
秋山洋子(あきやま・ようこ)/イラスト
水彩絵具で食べ物を中心に描いているイラストレーター。書籍や食品メーカーとの仕事が多く、やさしいタッチのイラストは幅広い層に支持されている。また大のパン好きで、パンのカレンダーやパンの絵柄のオリジナルグッズを制作販売している。お薦めのパンをモデルにした水彩画教室も毎月開催。最近はパン柄のLINEスタンプを発売。新作のエコバッグや北欧旅行記も近々発売予定。
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