• オーブントースターで焼くだけで、おなかを満たす、愛すべき食べ物。ピザトーストのおいしい組み合わせを、枝元なほみさんに教わりました。今回は、チーズと相性ぴったりのナンを使って「ナンピザ」をつくります。
    (『天然生活』2014年9月号掲載)

    ナンピザ

    愛きょうたっぷりのナンピザは、ナンとチーズがナイスハーモニー。

    カリッと香ばしい、しらすと、緑のズッキーニが味のアクセントに。

    画像: ナンピザ

    材料(2人分)

    ● ナン2枚
    ● ズッキーニ小1本
    ● しらす大さじ4
    ● ピザ用チーズ80g
    ● 好みでにんにく(スライス)1片分
    ● 塩少々
    ● オリーブオイル適量
    ● 好みでオレガノ(乾燥)適宜

    つくり方

     ナンにオリーブオイルを薄くぬり、4~5mm厚さに輪切りしたズッキーニを並べる。塩をふり、しらす、チーズ、にんにくの順にのせる。

     オーブントースターで8~10分、ズッキーニに火が入り、チーズが溶けて、おいしそうな色がつくまで焼く。好みでオレガノをふる。

    *お使いのオーブントースターの加減をみて、レシピの加熱時間を参考に、加熱時間を調整してください。

     

    ◇ ◇ ◇

    ピザトースト

    「ピザトースト研究家になりたいな。パンにのせて焼くだけでいいんだもん」と笑う枝元さん。

    「昔ながらの喫茶店にあるピザトーストって、永遠のノスタルジー。仕事合間に地方の喫茶店に行くと、ついオーダーしちゃう。タバスコをかけて食べると、懐かしくて胸がキュンとするよね」

    枝元さんの「喫茶店のピザトースト」は、パンにピザソースをぬり、玉ねぎやピーマン、マッシュルーム、ソーセージを散らしてチーズをのせたもの。

    味の決め手は、ピザ屋さんに教わったピザソース。トマトの水煮をオリーブオイル、にんにく、塩と5分煮ただけなのに、お味は抜群。

    トマトの甘さと酸味がおいしいこのソース、シート状に冷凍すれば、パキッと折ってそのまま焼けて、すぐにピザトーストが楽しめる利点も。

    「トッピングのアイデアとしては、玉ねぎの代わりに長ねぎ、ソーセージの代わりにチャーシュー、そこに豆板醤やごま油を使い、中華風にするのもおいしい。また、もっちりふっくらしたナンはチーズとの相性もぴったり。食パンとは違い、水けをふくむお総菜を受け止めてくれる度量の広さがあるの」

    おなかがすいたとき、あるとうれしいピザトースト。枝元さんのアイデアを参考に、つくってみてはいかがでしょう。




    〈料理/枝元なほみ 撮影/川村 隆 スタイリング・文/花沢理恵 イラスト/秋山洋子〉

    枝元なほみ(えだもと・なほみ)
    料理研究家。つくりやすい家庭料理から、エスニックまでレパートリーは広く、オリジナリティあるレシピに定評がある。気さくなキャラクターも人気。近著は、『枝元なほみのリアル朝ごはん』(海竜社)。

     

    秋山洋子(あきやま・ようこ)/イラスト
    水彩絵具で食べ物を中心に描いているイラストレーター。書籍や食品メーカーとの仕事が多く、やさしいタッチのイラストは幅広い層に支持されている。また大のパン好きで、パンのカレンダーやパンの絵柄のオリジナルグッズを制作販売している。お薦めのパンをモデルにした水彩画教室も毎月開催。最近はパン柄のLINEスタンプを発売。新作のエコバッグや北欧旅行記も近々発売予定。
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