• ドクダミ、ラベンダー、メントールクリスタルでつくるジェルは、虫刺されの跡につけるとかゆみがスーッと引くほか、ひんやりした清涼感があり、夏場のデオドラントジェルにもおすすめです。ドクダミとラベンダーの「虫刺されレスキュージェル」を神奈川県で人気のアロマ教室を運営している末吉真由美さんに教えていただきました。

    ドクダミについて

    画像: ドクダミについて

    ドクダミは、「大和本草」の中で、“馬に用いると十の効き目がある”と記され、「十薬」と呼ばれる民間薬。強烈なにおいがありますが、これは強い殺菌作用のある揮発性の成分で、虫刺されやニキビのケアに利用されます。

    ドクダミは、ティンクチャー(チンキ)をつくると、強烈なにおいはすっかりやわらいで、まろやかでフルーティーな香りになり、使いやすくなります。

    今回は、このドクダミを使って、虫刺されのレスキュージェルをつくります。薄荷の成分を加えるとスーッとした清涼感が感じられるので、汗をかく季節のデオドラントジェルとしてもおすすめです。

    ドクダミのティンクチャーづくり

    画像: ドクダミのティンクチャーづくり

    ハーブティンクチャーについては、レモンのマスクスプレーでご紹介しましたが、今回は、そのドクダミ版です。

    採取したドクダミの葉や茎などについた砂埃やゴミを取り去るように、水につけて優しく洗ってからキッチンペーパーで水気を拭き取り、ホワイトリカー(アルコール度数35度)などで漬け込みます。

    重量の比率は、ドクダミの葉1に対してホワイトリカー5の割合で漬け込み、早くて2週間で使えます。(3ヶ月で引き上げて保存します)

    ハーブティンクチャーに使用するハーブの状態、フレッシュかドライか、また、アルコールの種類や漬け込み期間は、使用する目的によって異なりますので、今回はこの目安で作ってみてくださいね。

    ラベンダー精油のこと

    画像: ラベンダー精油のこと

    蚊やダニなどに刺されると腫れやかゆみを伴います。

    抗炎症や傷を癒す働きが期待できるラベンダー精油は、それだけで使用すると、野性味あふれる力強さがありますが、ドクダミのティンクチャーの香りと合わさると、高嶺の花に手が届く感じがするような、身近でホッとする気持ちにさせられます。

    植物の効能効果も重視しながら、心への快影響も最大限にいかしたいと改めて感じます。

    メントールクリスタルのこと

    画像: メントールクリスタルのこと

    メントールクリスタルとは、天然の薄荷の成分を結晶化したものです。ドラッグストアでは、「薄荷脳」という名前で販売されている、「L-メントール」の結晶です。

    これを手作り化粧品などに添加して使用すると、肌がスースーした感じになり、清涼感がもたらされます。体温が下がったように感じがしますが、これは、低温を感じる神経が刺激を受けて、ひんやりとしたような錯覚を起こすためです。

    このひんやり感とスーとした香りが、かゆみを緩和してくれるのに役立ち、また、デオドラントジェルとしても効果を発揮します。

    虫刺されレスキュージェルのつくり方

    材料(出来上がり約70mL容器分)

    ◎ ドクダミティンクチャー20g
    ◎ ジェルベース(*1)20g
    ◎ 精製水20mL
    ◎ メントールクリスタル(*2)長さのあるものなら2本分、細かいものならひとつまみ
    ◎ ラベンダー精油3滴
    ◎ ガラス容器(容量70mL)(*3)

    *1:ジェルベースはオンラインショップ等で購入可能です。「ジェルベース、手作りコスメ」で検索してください。今回は、前回もご紹介したフーレバーライフ社のジェルベースを使用しています。

    *2:メントールクリスタルはオンラインショップ等で購入可能です。「メントールクリスタル」で検索してください。薬局、ドラッグストアでは、「薄荷脳」として販売されています。

    *3:ガラス容器は、使用前に煮沸消毒、またはアルコール消毒して清潔な状態で使用します。

    つくり方

     ジェルベースを20g計る。

    画像1: つくり方

     ラベンダー精油3滴を入れてよく混ぜる。

    画像2: つくり方

     別のガラス容器に、ドクダミティンクチャーを20mLはかります。

    画像3: つくり方

     メントールクリスタルを細かくしてからに入れてよく混ぜて溶かします。完全に溶けるまで、根気よく混ぜてください。

    画像4: つくり方

     精製水20mLを入れてよく混ぜ合わせます。

    画像5: つくり方
    画像6: つくり方

     を入れながらよく混ぜます。

    画像7: つくり方

      しっかり全体を混ぜ合わせたら出来上がりです。

    画像8: つくり方

    次回は、梅雨時を快適に過ごすためにアロマリネンウォーターをご紹介しますね。どうぞお楽しみに



    画像9: つくり方

    末吉 真由美(すえよし まゆみ)
    暮らしの植物アロマケミスト/恋する石けん®︎研究家
    (公社)日本アロマ環境協会資格認定校フェールマヴィ校長
    日本メディカルハーブ協会認定ハーバルセラピスト

    家族と暮らしのハウスキーピング品やコスメ、恋する石けんワークを通して地域で生き生きと活躍する女性を増やすことが使命。

    ●ウェブサイト:フェールマヴィ
    https://fairemavie.com
    ●Instagram:@fairemavie.mami
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    ●公式 LINE
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