• 手を動かして季節を楽しむためのアイデアを、愛媛で小さな自給自足の日々を送る池田じゅんみさんの暮らしを通して紹介します。あっという間に過ぎ去る季節。いましかできない楽しいあれこれ、やり残していませんか? 今回は、秋のお弁当のお話です。

    秋のお弁当

    みなさんこんにちは。愛媛で小さな自給自足を楽しんでいる池田じゅんみです。

    今回は春夏秋冬、1年を通して、小さな自給自足の暮らしで手づくりしてきたのお弁当の話、「秋」編です。

    もじゃもじゃの大きな葉っぱに埋もれていた畑のかぼちゃが甘くなり、木の実拾いや、芋ほり、田んぼの稲刈りなど大忙しの実りの秋です。さらにおいしいものが続々と登場してくる食欲の秋

    かぼちゃのサラダ弁当

    なんといっても新米が収穫できて、とびきりうれしい季節です。ほくほく系のかぼちゃサツマイモをおかずにしたり、スコーンやマフィンなどのおやつにして楽しみます。

    画像: 収穫したての新米でひじきのチャーハン、バターナッツかぼちゃと玉ねぎのサラダ、玉子焼き、ソーセージ。「おやつにかぼちゃのスコーンを焼きました」

    収穫したての新米でひじきのチャーハン、バターナッツかぼちゃと玉ねぎのサラダ、玉子焼き、ソーセージ。「おやつにかぼちゃのスコーンを焼きました」

    みかん畑の森林整備弁当

    みかん畑を日陰にしてしまう大きな杉ヒノキを安全に伐採して整備する研修で、切った丸太の上に腰かけて食べました。

    目の前のみかん畑から、はさみでチョキチョキっと採れたて果実を分けてくださって、おいしいおやつが増えました。

    画像: ひじきとこんにゃくの炒め煮、厚揚げとつるむらさきの煮びたし、玉子焼き、ミニトマト、ソーセージの低糖質お弁当。香港で買ったミニせいろの容器に、塩ゆで枝豆のおやつ。収穫したての温州みかん

    ひじきとこんにゃくの炒め煮、厚揚げとつるむらさきの煮びたし、玉子焼き、ミニトマト、ソーセージの低糖質お弁当。香港で買ったミニせいろの容器に、塩ゆで枝豆のおやつ。収穫したての温州みかん

    猪肉のジビエ弁当

    猪肉もおすそ分けでいただく食材です。

    山の畑では電気柵でぐるりと囲んでいても、猪や鹿、うさぎなどが荒らしてしまうことがよくあります。猟師さんからいただく新鮮なものは、驚くほど全く臭みがなく、夫も息子も大好きな食材です。

    他には焼き肉や猪鍋、スペアリブにしたり、燻製にしたり、命に感謝しながらいただきます。

    画像: 猪肉とこんにゃくの煮物、小松菜のナムル、梅干し、ゆで玉子、ゆかりごはん、きゅうりなど

    猪肉とこんにゃくの煮物、小松菜のナムル、梅干し、ゆで玉子、ゆかりごはん、きゅうりなど

    秋野菜弁当

    夏を過ぎて秋になっても元気でいてくれる、なすししとうを使ったお弁当。

    みずみずしさが抜けて、肉厚で少し固めの秋野菜は焼くと甘味が増して、とろんと柔らかく、滋味深く、ついつい食べ過ぎてしまいます……。

    画像: ししとうのグリル、秋なすと豚肉の炒め物、ピーマンじゃこ炒め、玉子焼き、ちりめんじゃこ、梅干し

    ししとうのグリル、秋なすと豚肉の炒め物、ピーマンじゃこ炒め、玉子焼き、ちりめんじゃこ、梅干し

    時間がないときのカップ麺弁当

    朝に時間がなかったときに、カップ麺湯沸かしセットを持っていっての山弁当。

    山のお師匠さん家の庭先で食べました。その様子を見て「おかずあるけど食べる?」と奥さんが差し入れて下さった高菜と木綿豆腐の煮物、ごまおにぎり、みかんで、なんとも幸せなお弁当になりました。

    画像: 飯ごうの「メスティン」でお湯を沸かしただけの簡単お昼ごはん

    飯ごうの「メスティン」でお湯を沸かしただけの簡単お昼ごはん

    最後に

    ちょっと風変わりだった小さな自給自足弁当はいかがでしたでしょうか。

    参考になるようなならないような、こんなお弁当もあります。

    型にはまらない、のびのびと自由に持っていくお弁当づくりはまったく苦がなく、むしろ大きな楽しみになりました。

    そんな無理なくつくっている地味めなお弁当が、自分にぴったりです。

    地味弁がまだ少し早い、息子のためのお弁当をつくるのだとしたら力も入って、また話は別なのですけどね。ふふふ。

    池田じゅんみ(いけだ・じゅんみ)

    山愛好家。愛媛で家族と共に小さな自給自足の日々を送り、その様子をインスタグラムから楽しく発信。

    Instagram:@junmiikeda



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