天然生活 最新号

菓子研究家の長田佳子さんに、クリスマスのお菓子「シュトレン」のつくり方を教わります。手づくりのお菓子で迎えるクリスマスは、食べる喜びも贈る喜びもひとしお。長田さんが選んだ、シンプルな工程で、はじめての方にも取り組みやすい、季節のおすすめレシピです。
(『天然生活』2022年1月号掲載)

長田佳子さんのクリスマスのお菓子
シュトレンのつくり方

スパイス香るシュトレンは、もはやクリスマスの定番。早めにつくり、ねかせておくとおいしさが増します。

画像: 長田佳子さんのクリスマスのお菓子 シュトレンのつくり方

材料(1個分)

●〈フルーツ漬け〉(前日までに漬け込んでおく)
・ドライフルーツ(いちじく、あんず、レーズン、プルーンなど好みのもの)80g
・ブランデー60g
●〈発酵種〉
・中力粉90g
・ドライイースト5g
・きび砂糖10g
・牛乳60mL
● 卵黄1個分
● 塩ひとつまみ
● 中力粉80g
● チャイミックススパイス(※)2g
● バター(食塩不使用)10g
● ローマジパン15g
● ヘーゼルナッツ15g
●〈仕上げ〉
・溶かしバター(食塩不使用)40g
・きび砂糖(きめ細かなもの)適量30mL

※ ない場合はカルダモンパウダー、シナモンパウダー、フェンネルパウダーなど好みのスパイスを合わせて代用可。

下準備

・ドライフルーツをカットし、前日までにブランデーに漬けておく。

・バター、ローマジパンは常温にもどしやわらかくしておく。

・ヘーゼルナッツは170℃のオーブンで8分ほどローストしておく。

・オーブンを180℃に温めておく。

・牛乳をひと肌(35℃程度)に温めておく。

・水を入れた霧吹きを用意する。

つくり方

 発酵種をつくる。大きめのボウルに発酵種分の中力粉、ドライイースト、きび砂糖を入れ泡立て器で軽くかき混ぜ、牛乳を加えてゴムべらでよく混ぜる。

 打ち粉をした台にを取り出し、生地がまとまるまで軽くこねたら、ボウルに戻して表面が乾かないように霧吹きで水をかけラップをし、暖かい場所で35分、約2倍の大きさになるまで発酵させる。

 にバター、ローマジパン、ミックススパイス、塩、卵黄を加えて手で混ぜ合わせ、中力粉を加えて粉けがなくなるまでよくこねる。

 にドライフルーツ漬け、ヘーゼルナッツを加えてよく練り込み、取り出して丸くまとめる。ボウルに戻してラップをし、暖かい場所で20分ほど生地を休ませる。

 打ち粉をした台の上にの生地を置き、めん棒で20cm角程度にのばす。手前と奥から双方に巻き込んだら生地の接点を密着させる。霧吹きで水をかけ、オーブンシートを敷いた天板の上に置き、暖かい場所で40分ほど発酵させる。

 180℃のオーブンで35分を目安に焼き、焼き上がりに溶かしバターの半量をスプーンでたっぷりかけ、ケーキクーラーに取りしっかり冷ます。

 生地が冷めたら再び溶かしバターを全面にぬり、バターが乾かないうちにきび砂糖を全体にまぶす。

 

〈料理・スタイリング/長田佳子 撮影/馬場わかな 取材・文/玉木美企子 器協力/le trot〉

◇ ◇ ◇

長田佳子(おさだ・かこ)
菓子研究家。フランス菓子店、オーガニックレストラン等で10年間勤務ののち、2015年に「foodremedies」(フードレメディ)を立ち上げる。「foodremedies」のレメディとは“癒し”や“治療する”との意味をもつ。ハーブやスパイスなどを使い、アロマが広がるようなおいしいお菓子を研究しながら、教室をはじめ、農業家や食品メーカー等ともに商品開発に取り組む。著書に『季節を味わう癒しのお菓子』(扶桑社)ほか。2022年12月に『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)が発売。

※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)|amazon.co.jp

『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)

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はじめての方にもおすすめしたい、「やさしいお菓子」のレシピ集。菓子研究家・長田佳子さんによる雑誌『天然生活』の人気連載2年分に、クリスマスのお菓子と撮り下ろしレシピを追加してまとめた待望の一冊です。クッキー、プリン、アップルパイにドーナツなど、どれも手軽につくれておいしく、美しいお菓子たちばかり。さらに、「製菓づくりに役立つ食材」リストや、仕上がりが変わる「動作のきほん」についても解説した充実の内容です。

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