• 飛田和緒さんに、年末年始におすすめの「煮豚」のつくり方を教わります。年末年始だもの、やっぱりのんびり休みたい。それでいて、家でごちそうを味わいたい。そんなわがままは少しの工夫でかないます。下ごしらえをしておけば、手順は簡単。この冬は、台所にこもりきりにならずにごちそうをいただきましょう。
    (『天然生活』2021年1月号掲載)

    煮豚のつくり方

    しっとり煮豚はひと晩おいて、脂をていねいに取り除きます。

    この脂は、炒めものに使うと絶品。

    画像: 煮豚のつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    ● 豚肩ロースかたまり肉500g×2本
    ● にんにく(つぶす)3片
    ● しょうが(皮をつけたまま薄切り)1片分
    ● 酒1と1/2カップ
    ● 砂糖、しょうゆ各大さじ3
    ● 白髪ねぎ、辛子各適量

    つくり方

     厚手の鍋に豚肉を脂を下にして入れ、中火にかける。温まってじゅうじゅう音がしてきたら、出てきた脂をキッチンペーパーで吸い取る。酒を入れ、肉がかぶるまで水(分量外)を注ぎ、にんにくとしょうがを入れて強火にする。沸いたら弱めの中火にし、ふたをして40~50分煮る。火を止め、そのままひと晩おいて冷ます。

     のふたを開け、固まって浮いている白い脂を取り除く。砂糖を加え、ふたをして中火で15分煮る。しょうゆを加え、ふたをせず煮汁を煮詰める感覚で中火で15分煮る。そのまま冷まして味を含ませる。食べやすい厚さに切って器に盛り、温め直した煮汁をかけ、白髪ねぎと辛子を添える。

    ※ 煮汁と一緒にしておけば、冷蔵庫で約1週間保存可能。

    ※ 形よく煮上げたいなら、肉にひもをかけて形を整えるか、ネットがかかった状態の肉を買う。ひもやネットは、で粗熱が取れたあとにはずす。

    で取り除いた脂は取っておいて炒めものなどに使うとおいしい。

     

    〈料理/飛田和緒 撮影/川村 隆 スタイリング/久保原恵理 取材・文/福山雅美〉

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    画像: つくり方

    飛田和緒(ひだ・かずを)
    神奈川県の海辺の町で夫と娘さんとの3人暮らし。祖母の料理から引きついだ東京の味、母や友人によって知った長野の味、自身が暮らす湘南の味、その土地ごとの味と素直に向き合いながら、日々の食卓で楽しめる家庭料理、保存食をつくり続ける。『くりかえし料理 』『季節を味わう保存食手帖』(ともに扶桑社)など著書多数。
    Instagram:@hida_kazuo

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    天然生活の本『くりかえし料理』(飛田和緒・著)

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    『くりかえし料理』(飛田和緒・著)

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    B5判
    定価:本体 1,400円+税
    ISBN978-4-594-08659-6



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