• 飛田和緒さんに、年末年始におすすめの「筑前煮」のつくり方を教わります。年末年始だもの、やっぱりのんびり休みたい。それでいて、家でごちそうを味わいたい。そんなわがままは少しの工夫でかないます。下ごしらえをしておけば、手順は簡単。この冬は、台所にこもりきりにならずにごちそうをいただきましょう。
    (『天然生活』2021年1月号掲載)

    筑前煮のつくり方

    いつものおかずも、にんじんを型抜きしたり、手綱こんにゃくにすればおめでたい雰囲気に。

    画像: 筑前煮のつくり方

    材料(5~6人分)

    ● 鶏もも肉小1枚(200g)
    ● 干ししいたけ4枚
    ● れんこん小1節(150g)
    ● 里いも4個(150g)
    ● にんじん1本
    ● ごぼう1本(150g)
    ● こんにゃく1枚
    ● きぬさや(塩ゆでする)5枚
    ● A
    ・しいたけの戻し汁、酒各1カップ
    ・しょうゆ1/4~1/3カップ
    ・砂糖大さじ2
    ● 油大さじ1

    つくり方

     干ししいたけは1と1/2カップの水(分量外)にひと晩つけてもどす。軸を落とし、半分に切る。れんこんは皮をむいて1cm厚さに切り、里いもは皮をむき、表面を乾いた布でこすってぬめりを取る。大きければ半分に切る。にんじんはいくつかを1cm厚さに切ってから型抜きし、残りを乱切りにする。鶏肉はひと口大に切る。ごぼうは皮をこすり洗いして乱切りにし、水に5分つけてあくを抜き水けをきる。

     こんにゃくは熱湯でゆでてあく抜きをし、端から1cm程度の厚さに切る。中央に2~3cm長さの切り込みを入れ、上端を中にくぐらせて手綱こんにゃくにする。

     鍋に油と、皮目を下にした鶏肉を入れ、中火で焼きつける。軽く火が通ったら、きぬさや以外の残りの具材をすべて入れ、炒め合わせる。油がなじんだらを入れて落としぶたをし、弱めの中火で煮る。根菜類がやわらかくなったらふたを取って中火にし、鍋をときどき揺すりながら煮汁が少なくなるまで煮詰める。そのまま冷まして味を含ませる。器に盛り、半分に切ったきぬさやを飾る。

    ※ 冷蔵庫で3~4日間保存可能。

     

    〈料理/飛田和緒 撮影/川村 隆 スタイリング/久保原恵理 取材・文/福山雅美〉

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    画像: つくり方

    飛田和緒(ひだ・かずを)
    神奈川県の海辺の町で夫と娘さんとの3人暮らし。祖母の料理から引きついだ東京の味、母や友人によって知った長野の味、自身が暮らす湘南の味、その土地ごとの味と素直に向き合いながら、日々の食卓で楽しめる家庭料理、保存食をつくり続ける。『くりかえし料理 』『季節を味わう保存食手帖』(ともに扶桑社)など著書多数。
    Instagram:@hida_kazuo

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    天然生活の本『くりかえし料理』(飛田和緒・著)

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    『くりかえし料理』(飛田和緒・著)

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    B5判
    定価:本体 1,400円+税
    ISBN978-4-594-08659-6



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