(『天然生活』2020年7月号掲載)
季節の恵みの青梅をジャムにして
料理研究家の松田美智子さんに梅ジャムのつくり方を教えていただきました。
ジャムは、種を除いた梅に砂糖を加えてじっくり煮ていくと、含まれるペクチンの働きでとろとろになります。
梅雨の合間のいっときしかない季節の恵みの梅は、ジャムにすることで一年じゅう楽しめます。
![画像: 梅ジャムに紅茶を加え混ぜ、スポンジ生地の上にたっぷりと](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/aa6449f44d327e148edbe235d93e59865e6a0f30.jpg)
梅ジャムに紅茶を加え混ぜ、スポンジ生地の上にたっぷりと
梅ジャムのつくり方
![画像: 梅ジャムのつくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/86e11ff2baa83ec7fcb3754db86fd092b2eb8d9c.jpg)
梅の酸味が独特な、どこか和風の、しっとりした雰囲気が魅力のジャム。
料理のソースなどにも幅広く使えます。
材料(つくりやすい分量)
![画像: 材料(つくりやすい分量)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/c636daeb25ada7a61b646553656a4d334ea027ec.jpg)
● 少し熟した梅 | 1kg |
● グラニュー糖 | 250g |
下処理
1 梅はひと晩水につけて、あくを抜く。たっぷりの水分をふくませることで、採れたてのみずみずしい状態にもどる。
![画像1: 下処理](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/84acdbbd6e271befd5eeb7a90c9182c354707b72.jpg)
2 水けをしっかりとふき取ってから、竹串などで梅のへたをていねいに取り除く。
![画像2: 下処理](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/c03fc59e90ccd632ea6bf16ab3fefbb4630ca996.jpg)
つくり方
1 下処理した梅を口の広いホウロウの容器に移し、実をこそぐようにして木べらでくずす。
![画像1: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/ae0f6a3982c5ca281cdf0614115bcf12b78ec7f7.jpg)
2 種を取り出す。梅がかたい場合は、まな板に押しつけて転がすといい。
![画像2: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/b24976187bdcf0cf550e2608dacd1ab5a3304f84.jpg)
3 土鍋に種を入れ、ひたひたの水を加えて20分ほど煮る。途中、木べらで種に残っている果肉をつぶしながら煮る。
![画像3: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/0ab54ce4ec038853e4a192037cbb65dcd9e981e7.jpg)
4 ボウルの上に平ざるを重ね、3をあけ、木べらで押しつぶしながら、エキスをこし取る。
![画像4: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/1355eaf7fa785fcca1633959997b79932eda1ebc.jpg)
5 2で取り分けた果肉をホウロウの鍋に入れ、4でこした果汁を加えて煮る。
![画像5: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/ec837138250bf9b1855cc022692a75fe0034fede.jpg)
6 半量のグラニュー糖を加え、くずしながら弱火で煮る。
![画像6: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/80f6f6598e8ad3045b57134b8e8b9063d24880da.jpg)
7 20~30分ほどたって濃度がついてきたら、残りのグラニュー糖も加えて混ぜながら煮る。
![画像7: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/7be7915b5b091d11a0e5dc00748b6ded6cf7aa17.jpg)
8 ゴムべらで混ぜたときに鍋底に道ができるくらいの濃度に煮詰まればOK。
![画像8: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/05/23/3867151fdb425a6c63500fce14a212eb616ad5d6.jpg)
保存期間:煮沸消毒した瓶にジャムを入れ、20分ほど湯せんして冷まし、真空状態にすれば未開封で1年間保存可能。
〈料理・スタイリング/松田美智子 撮影/川村 隆 取材・文/小松宏子〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『別冊天然生活 5つの調理法で大人の料理バイブル100 (扶桑社) amazonで見る 、『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
* * *
いまの暮らしでも無理なく楽しめる「季節の仕事」には、難しい技術や手間は不要です。季節の喜びやおいしさをいただく、旬の食材を使った保存食をベースとした、100以上のレシピをご紹介します。
天然生活 ONLINE SHOP
https://shop.tennenseikatsu.jp/