• 野草研究家の山下智道さんに、ハッカのチンキのつくり方を教えていただきました。ハッカはミントのなかでもより清涼感が強く、ハッカの成分をアルコールで抽出したチンキを精製水で希釈すればナチュラルな虫よけに。気分をリフレッシュしたいときにもおすすめです。

    清涼感の強いハッカのチンキは、虫よけやボディスプレーに

    画像: 数あるミントの品種のなかでも、より清涼感が強いハッカ

    数あるミントの品種のなかでも、より清涼感が強いハッカ

    チンキとは、アルコールにハーブを浸して有効成分を抽出したもの。

    果実酒用のホワイトリカーやウォッカにハッカを漬け込めば、清涼感のあるさわやかなチンキができあがります。

    メントール成分を多く含むハッカのチンキは、スーッとした清涼感が特徴。

    精製水と1:1で希釈すれば、虫除けスプレーとして使用できます。

    暑いときや気分をリフレッシュしたいときに、体のまわりにシュっと吹きかけても。

    香りをいかしたい場合はフレッシュのハッカを、有効成分をしっかり出したい場合はドライのものを使うのがおすすめです。ハッカがない場合は、ペパーミントを使ってもOKです。

    ミントは葉の部分に有効成分が多く含まれるので、茎と分けて、葉の部分を使うのがいいでしょう。

    ハッカのチンキのつくり方

    画像: ハッカのチンキのつくり方

    つくり方

     清潔な瓶にハッカを入れ、アルコール(果実酒用のホワイトリカーやウォッカなど)をひたひたに浸かるまで(8分目位くらい)入れる。

     1日1回、ハッカが空気に触れないように、瓶を軽く振る。

     約2~3週間漬けて、チンキが完成したらハッカを取り出す。(中身が黒くなるのは劣化している合図)

    ★ 消費期限の目安は、常温で1~2カ月です。

    ★ 肌に使う際は、精製水などで十分に希釈してお使いください。また、必ず「パッチテスト」をしてから使うようにしてください。


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    画像: つくり方

    山下智道(やました・ともみち)
    野草研究家。福岡県北九州市出身。登山家の父のもと幼少より大自然と植物に親しみ、野草に関する広範で的確な知識と独創性あふれる実践力で高い評価と知名度を得ている。国内外で多数の植物観察会・ワークショップ・講座を開催。

    著書に『ヨモギハンドブック』(文一総合出版) amazonで見る 、『野草がハーブやスパイスに変わるとき』(山と渓谷社) amazonで見る 、『野草と暮らす365日』(山と渓谷社)amazonで見る など多数。

    ●公式サイト「野草研究家 山下智道」
    https://www.tomomichiyamashita.com/
    ●YouTube:「山下智道のなんでも植物学」
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    ●X(旧Twitter):@herbtomo0901
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    画像: 虫よけや気分のリフレッシュに。ハッカの「チンキ」のつくり方/野草研究家・山下智道のハーブ&スパイス紀行

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