• 日本の伝統食や、薬膳への造詣が深い、料理家の荒木典子さん。二十四節気ごとに体の調子をゆるやかにととのえてくれる養生スープを紹介していただきます。今回は「白露」の時季に食べたい、豚のスペアリブとれんこん、長芋のスープのレシピです。

    <白露(9月7日〜9月21日)>

    本格的な秋の到来です。

    朝晩の気温が下がり、空気中の水蒸気が冷えて朝露になる頃です。

    涼しくなって過ごしやすくはなりますが、体には熱もまだ溜まっており、気温や湿度の変化で体調を崩しやすくなります。

    乾燥で呼吸器にトラブルが出る方も多くなります。

    この時季はしっかりと休養をとって、暑さで疲れた体を労ることが大切です。

    そして体に潤いを与えてくれる秋の果物、肺を潤す白い色の食材(長いも、れんこん、豆腐、白きくらげなど)を食べましょう。

    豚のスペアリブとれんこん、長いものスープをご紹介します。

    豚肉は気を補い、潤いを与えてくれます。長いもは気を補い、肺を潤します。火を通した蓮根は胃の調子を整えて血を補ってくれます。

    今回の吸い口はオリーブ油

    肺を潤し、皮膚の乾燥を防いでくれます。

    「スペアリブとれんこん、長いものスープ」のつくり方

    画像: 「スペアリブとれんこん、長いものスープ」のつくり方

    材料(2人分)

    画像: 材料(2人分)
    ● スペアリブ250g
    ● れんこん(太いもの・皮をむく)6cm長さ
    ● 長いも(皮をむく)10cm長さ
    ● しょうが(薄切り)2枚
    ● 昆布10cm角
    ● 塩小さじ1
    ● オリーブ油適量

    つくり方

     スペアリブに塩をもみこみ10分ほどおく。水800mL(分量外)に昆布を浸しておく。

    画像1: つくり方

     鍋にオリーブ油小さじ1を中火で熱してのスペアリブを焼く。両面こんがり焼いたらの水を昆布ごと加えて強火にし、沸騰したらアクを取りのぞく。

    画像: スペアリブは両面こんがりと焼く

    スペアリブは両面こんがりと焼く

    画像: スペアリブの両面が焼けたら、水を昆布ごと加える

    スペアリブの両面が焼けたら、水を昆布ごと加える

    画像: アクをとる

    アクをとる

     しょうがを加えて、弱火にしてふたをして10分ほど煮る。

     れんこん、長いもを加えてふたをして、さらに5分ほど煮る。

    画像2: つくり方

     器に盛ってオリーブ油を回しかける。

    画像3: つくり方


    荒木 典子(あらき・のりこ)
    料理家。国際中医薬膳師。青果卸を営んでいた料理上手の祖母と、母の影響で食に関心のある環境で育つ。神戸女学院大学文学部を卒業してフランスへ留学し、帰国後調理師学校にて料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京して料理本の編集者として働いたのち、2007年に料理家として独立。
    現在は書籍やテレビの仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修などの仕事とともに、和食のお料理教室を主催。季節のていねいでシンプルな料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食などレシピを提案する。また、おせち料理をライフワークとし、ほかにお雑煮の会を主催。著書に『いちばんくわしい 基本のおせち料理』『炊き込みごはん』(ともに成美堂出版)などがある。
    インスタグラム:@aranoric

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    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    『旬の和ごはん 12ヵ月』(荒木典子・著/講談社)

    画像: <白露>豚のスペアリブとれんこん、長芋のスープ|暦と体に寄り添う、旬の養生スープ/荒木典子

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