「薬になる」はちみつを見つけるには？

堀川さん：「はちみつが体にいい」というのは知っていたのですが、どれを選べばいいのかわからなくて。

前田さん：非加熱の純粋なはちみつを選ぶのが基本です。

堀川さん：そうじゃないものもあるということですか？

前田さん：生産や管理しやすいようにと、精製、加糖、加熱したりなどの加工を加えたものもあります。でもそれだと、本来のはちみつパワーはなくなってしまうんですよね。

編集S：お店で見分けるコツはありますか？

前田さん：非加熱かどうかは表示の義務がないので、ラベルを見ただけでは残念ながらわからないんです。だから、お店で聞くのが一番です。

堀川さん：はちみつ専門店も増えていますよね。インターネットで「非加熱」を探すのも手ですね。

前田さん：専門店なら非加熱が手に入りやすいと思います。あと、表面に少しでも細かい泡が立っているなら発酵しているという証ですよ。

〈監修／前田京子　イラスト／堀川 波　取材・文／鈴木麻子〉

前田京子（まえだ・きょうこ）
手づくり石けん、ナチュラルボディケアの魅力を世に広めた『お風呂の愉しみ』（飛鳥新社）の著者。持ち前の研究体質を発揮し、はちみつの探求も。著書に『ひとさじのはちみつ』『はちみつ日和』（ともにマガジンハウス）がある。

※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです