日本で昔から使われてきた夏の風物詩、蚊やり器。ふた付きの陶磁器製なら火元を隠せてより安全です。日本の職人が手がける製品6点を比べてみました。
(『天然生活』2024年9月号掲載)
(『天然生活』2024年9月号掲載)
2 山の木窯 黒陶蚊取線香炉
下皿の直径が大きく、線香の出し入れが楽

寸法:直径約18×高さ約8.5cm 質量:約750g 材質:陶土 付属品:線香台
陶芸作家・岡田和也氏が手がける無釉の蚊やり器。
金属を添加した陶土を用い、不完全燃焼で焼き締める還元焼成で制作。
素地が黒くなり、刷毛で塗った白い模様とのコントラストが際立つ。
下皿は線香台に対してゆとりのある広さで、線香が出し入れしやすい。
ふたの下の方に2カ所の空気穴が設けられている。ふたの模様は白色の化粧土を荒い刷毛で塗ったもので、手作業の粋が感じられる。

使いやすい設計や、空気穴を設けるといった気配りに感激。素焼き特有の素朴な趣とシックな雰囲気を兼ね備えているのも素敵です
(問)山の木窯
https://www.yamanokigama.com/
※「編集部調べ」の質量は、編集部が撮影サンプルを計測した値です。
※すべて手づくり品のため、外寸や質量などは個体差があります。
※蚊取り線香は編集部が撮影用に用意したものです。実際の商品には付属しません。
<撮影/代 和佳子 構成・文/Five Star Corporation イラスト/松尾ミユキ>
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです