(『天然生活』2025年3月号掲載)
心と体をゆるめて、すこやかに
3年前から岐阜・多治見で暮らす、フローリストの脇田ひかるさん。
以前は街中で忙しい毎日を過ごしていましたが、そのときの経験が現在の仕事や暮らしにもいきているといいます。
そんな脇田さんに、心と体をゆるめる習慣を教えていただきました。
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心身を整えて、元気に過ごすための習慣
習慣01 運動にもなる、日々の庭仕事

日当たりがよく広々とした庭は、歩くだけでも気持ちがいい。「庭のために引っ越してきた感じですね」
自宅をすっぽり囲むように広がる庭の手入れは、脇田さんの楽しみであり大事な日課。
「草取り、剪定、植え込み、収穫、落ち葉集めなど、庭に出るとやることが盛りだくさん。運動にもなり、体が元気になりますね」
毎朝20~30分、保育園に送って行く前に子どもと一緒にぐるりと庭をまわり、植物の様子を観察します。
習慣02 季節の草花を玄関に飾る

明るくゆったりとした玄関スペース。土間には木の作業台が置かれ、脇田さんの仕事場も兼ねている
植物を育てるだけでなく、飾ることも日常の楽しみ。玄関の花台には、そのときどきの庭の草花を欠かさず飾っています。
「庭で採った植物は同じ場所に植わっていたものだから、どんな組み合わせでも違和感はないと思います」
フローリストの仕事をしていることもあり、花びんは大小さまざま数十個は所有しているそう。

迷うことなく軽やかに手を動かし、花器に合うように庭の草花を活けていく

草花を扱うときの道具たち。花ばさみはもちろん、枝を束ねる麻ひもや、さらしの台ふきも欠かせない
習慣03 自家製ハーブティーで心を整える

スペアミントやマロウブルーなどをブレンドした、自家製のハーブティー
庭で育て、収穫したハーブをお茶として日常的に楽しんでいる脇田さん。「一日の始まりにゆっくりいただいて、夜も余裕があればリラックスするために淹れています」
初夏はフレッシュなハーブを、それ以外は自然乾燥してからびんにストックしているドライハーブを。「香りがいいので、ドライにする過程も楽しいですね」

「ドライにしておくと、いつでもお茶が楽しめます」。ここに越してきてから、改めてハーブの勉強も始めた
習慣04 庭で育てた旬の野菜をいただく

野菜の生長も喜びのひとつ。「微生物の環境を保つために土は耕しません」
庭の一角に夫が木枠を使って手づくりしたレイズドベッドの畑を4つ設置。ハーブも一緒に季節の野菜を育てています。
「ごはんの前にさっと収穫して、サラダや味噌汁、お鍋などに入れて毎日いただいています」
比較的管理が楽で始めたというレイズドベッド。「無農薬の新鮮な野菜がいつでも手に入り、経済的にも助かります」

ほうれんそう、はつか大根など、かごいっぱいに収穫した秋冬の野菜。家族分の野菜なら十分賄える
習慣05 ものを増やさない

最小限の器や道具が収まるダイニング。「ものが少ないと掃除も楽です」
部屋にものが少なく、すっきりとした印象なのは、脇田さんが「迎え入れた分だけ手放す」「収納場所に収まるだけにする」を習慣にしているから。
「視覚から入ってくる情報量を減らした方が、頭の中もすっきりして心静かにいられるような気がします」。ひとつのものにお金をかけられるようになり、大事に使うことにもつながるそう
〈撮影/千葉 亜津子 取材・文/山形恭子〉
脇田ひかる(わきた・ひかる)
草花装飾家・フラワー講師。園芸学校で学んだあと名古屋の花屋に約9年勤め、ウエディング装花などを担当。2021年に岐阜県多治見市に家族で移住。草木や花、ハーブなどを庭で育てながら、植物の魅力を伝える「摘季(つみき)」として活動。花束などの創作をはじめ、植物に関するワークショップなどを開催。夫、息子、猫と暮らす。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです





