• 手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんが暮らす築110年以上の京町家。大正時代の水屋箪笥や40年前のラタン家具を、椿油や蝋で手入れしながら大切に使い続けています。ほうきで床を掃いたり、ぬか袋で床を磨いたり、身近な材料を使って気軽にできる、昔ながらの住まいのお手入れについて教えていただきました。

    紙と木だから、気軽にお手入れ

    20枚以上ある障子やふすま、舞良戸(まいらど・木製の引き戸)も、いまでは自分でお手入れしています。

    子どもや猫がひっかけてできた小さな破れは、大きくならないうちにさっとふさぐのですが、掃除や片づけさえ苦手な私が気負いなく続けられるようになったのは、修理道具一式をまとめてかごに入れて用意しておくようになってから。

    台所に常備している「障子セット」には、カッターと障子糊とともに、障子ひとマスの幅に合わせてあらかじめカットしておいた障子紙と、張り替えのときに出た障子紙の無事な部分をリサイクルし、小さくカットして花形に切り抜いたものを入れてあります。

    こうしておくと、お直しへのハードルがぐっと低くなります。「めんどくさいな」と感じる間もなく数分程度で作業を終わらせられるので、和室におすすめの対策です。

    画像: 破れたひとマスの障子紙を張り直す、息子のまめぴー。うっかり破ってしまったら「修理は自分で」がわが家のルール。いまや子どもたちも、障子の修理はお手のものです

    破れたひとマスの障子紙を張り直す、息子のまめぴー。うっかり破ってしまったら「修理は自分で」がわが家のルール。いまや子どもたちも、障子の修理はお手のものです

    そして、またまた余談になりますが、部屋に一か所は、あえて障子を一マスだけ張らずにそのままにしているわが家。実はこれ、猫の出入り口。

    猫が障子を開けようとしてバリバリと爪で破ってしまうことがたびたびあり、苦肉の策で専用の出入り口をつくったところ、大成功!

    猫たちも自由に出入りでき、人間も修理の手間がぐっと減ってお互い快適になりました。おまけに、にょろりと猫たちが出入りする姿も、なんとも愛らしいのです。



    〈写真・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

    画像: 身近な素材で部屋をきれいに

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。

    現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。

    ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
    インスタグラム:@minowa_mayumi
    voicy:FU-KOなまいにちラジオ

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