• 介護をしながら仕事や自分らしさを手放さず、28年を歩んできた吉祥寺の人気カフェ店主・横尾光子さん、77歳。彼女の語る言葉が、介護中の人たちの心を軽くすると静かな反響を呼んでいます。今回は、横尾さんを囲むお話会に寄せられた4つの悩みと、横尾さんの回答をお届けします。

    お悩み03. 心の距離がある義母の介護に、どう向き合えばいいですか?

    「義理母とは、もともと心の距離があります。長男の嫁として、いずれ介護に向き合うとき、どんな心持ちでいればいいのでしょうか」

    画像: お悩み03. 心の距離がある義母の介護に、どう向き合えばいいですか?

    横尾さん:もともとは別々の人生を生きてきた他人なのだから、合わなくても当たり前。無理に気持ちを合わせようとしなくていいんじゃないですか。

    介護が必要になれば、手を差し伸べることはあるでしょう。でも、相手を自分のペースに合わせようとしたり、「私が全部やってあげなくては」と背負いすぎる必要はありません。心の距離はそのままでも、できることをすればいいと思います。

    あとね、嫁だからと、その立場に真面目になりすぎると、自分の人生が介護だけでいっぱいになってしまいますよ。

    介護以外の時間や経験も大切にしてくださいね。自分の心が満たされていなければ、介護する側も、される側も、どちらも苦しくなってしまいます。

    介護の仕方って、本当に人それぞれ。自分が無理なく続けられて、「これでいい」と思えるなら、それがあなたにとっての正解です。



    〈お話会の写真・文/綾田純子 協力:kitano village(インスタグラム@kitanovillage2015)〉

    横尾光子(よこお・みつこ)
    1948年生まれ。家族の介護と並行しながら、50代未経験で東京・吉祥寺に「お茶とお菓子 横尾」を開業。多くのメディアで紹介される人気店に。現在は島根と東京を行き来しながら、両拠点でカフェを展開。主宰する大人服ブランド「クロロ」では「がんばりすぎないけれど品がある」スタイルを提案する。
    インスタグラム:@yokoomitsuko @ocha_okashi_yokoo_chloro

    訪れた人:
    綾田純子(あやた・すみこ)
    1969年生まれ。編集者・ライター。東京でフリーランスとして、インテリア、旅、ライフスタイルを中心に雑誌や書籍の編集・制作に携わった後、故郷・岡山へ。高齢の両親の介護をしながら活動を続ける中で、介護する人の暮らしにも、好きなものや美しいもの、ユーモアを。そんな思いから、Webマガジン「This Day Magazine(街と、介護と、コーヒーと。)」を立ち上げる。
    note:@thisday_magazine



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