(『天然生活』2019年10月号掲載)
なかしまさんは、「お菓子づくりは、がんばらなくていいんです。きれいにつくることに、こだわらないでください」といいます。売りもののように整っていなくても、心を込めているからこそ、「いつものお菓子」には、食べた人を幸せにする力があるのです。
ベイクドチーズケーキのつくり方
軽い口あたりですっと溶け、しっかりコクのあるなめらかなチーズケーキです。型は小さめですが、高さを出して存在感のある仕上がりに。手土産や、みんなで集まるときのデザートにおすすめです。
材料(底が抜けるタイプの15cm丸型1台/8~10カット分)
クリームチーズ | 300g |
サワークリーム | 150g |
生クリーム | 150g |
卵 | 1.5個 |
きび砂糖 | 100g |
レモン汁 | 大さじ1 |
コーンスターチ | 15g |
ビスケット(あればロータスのカラメルビスケット) | 60g |
バター(食塩不使用) | 25g |
好みでホイップクリーム(生クリームに砂糖を少量加えゆるく泡立てたもの) | 適宜 |
下準備
- 型の底にオーブン用シートを敷く。
- 型の外側全体をアルミホイルで覆う(水が入るのを防ぐため)。
- バターは湯せんにかけ溶かす。
- 卵は溶いておく。
- オーブンは170℃に予熱する。
つくり方
1
ビスケットの土台をつくる。厚手のビニール袋に入れ、めん棒などで粉々になるまで砕く。溶かしたバターを入れてもんでなじませ、型の底に敷く。スプーンの背などを使い、軽く力を入れて密着させる(ぎゅうぎゅうに押し付けなくてもよい)。
2
生地をつくる。クリームチーズはレンジに40~50秒かけ、へらが入るまでやわらかく加熱する。ボウルに入れ、なめらかになるまで練る。きび砂糖を加え、泡立て器に持ち替えなじむまでよく混ぜる。サワークリーム、卵、生クリーム、コーンスターチをふるい入れ、その都度なじむまでよく混ぜる。レモン汁も加え、さっと混ぜる(卵を入れたあとは泡立ててしまうと焼き縮みしやすくなるので、すり混ぜるようなイメージで)。
3
ざるなどでこし、型に流し入れる(このひと手間で口あたりがなめらかに)。
4
天板に載せ、湯せん用のお湯を天板の半分まで張り、170℃に予熱したオーブンで15分、その後160℃に下げて45分焼く。お湯がなくなったら適宜足す。
5
ホイルをつけたまま網の上で冷まし、粗熱がとれたら冷蔵庫で半日以上ねかす。型から外して好みの大きさにカットし、好みでホイップクリームを添える。
<料理/なかしましほ 撮影/大沼ショージ スタイリング/阿部まゆこ>
なかしま・しほ
新潟県生まれ。音楽、出版の仕事を経て料理の道へ。2006年「foodmood(フードムード)」の名でお菓子工房をスタートする。素朴で、やさしい味のお菓子が人気。著書に『たのしいあんこの本』(主婦と生活社)など。発起人の一人となった「保護犬と暮らすということ」(扶桑社)が、10月8日に発売予定。