• 昔から、大切に受け継がれてきた、四季折々の家仕事は、理にかなった、先人たちの知恵の結晶です。 今回は、初夏の一時期、黄色くなる前の青梅を使った「梅ジュース(青梅のシロップ)」のつくり方を、ステンシル作家で料理研究家のホークスみよしさんに教わります。
    『家仕事ごよみ』より

    梅ジュース(青梅のシロップ) 五月から六月

    青梅は初夏の一時期だけの産物ですが、これを保存食にして、夏の暑さや夏バテ対策にも役立てたいもの。

    梅ジュースなら、子どもも飲めるので、家族みんなが楽しめる夏のドリンクとして重宝します。教えてくれたのはホークスみよしさん。お母さま直伝のシンプルなレシピです。

    「梅を漬ける前に、竹串で刺したり冷凍したりする方もいるようですが、私は、そのまま漬けてしまいます。梅と砂糖を交互に重ねていくので、梅のエキスが出やすいのだと思います。最初、泡が出る場合もありますが、あわてなくて大丈夫。しばらくすると消えますから放っておきましょう。飲むときは水や炭酸で割って。さわやかな酸味が疲れを吹き飛ばしてくれます」(ホークスみよしさん)

    用意するもの(つくりやすい分量)

    ● 青梅500g
    (黄色くなる前の、無傷で粒のそろったもの)
    ● 砂糖500g

    つくり方

     梅を水洗いしてふきんで水けをふき取る。へたをつまようじか親指で取る。その際、皮を傷つけないように気をつけて。

    画像1: つくり方

     清潔な瓶に砂糖少々をふり入れ、梅を並べる。砂糖をかけて梅を並べるのを繰り返し、最後は梅の上にかぶせるようにしっかり砂糖をかける。ふたをして、涼しいところに置く。

    画像2: つくり方

     4~5日で汁が出てくる。砂糖が上から溶けはじめるので瓶をゆっくり動かす。泡が出はじめるが、1週間ほどで消える。梅が汁に浮かんだらでき上がり。涼しい場所に保存する。

    画像3: つくり方

    <文/野上郁子(オフィスhana) イラスト/赤井稚佳>

    ホークスみよし
    ステンシル作家で料理研究家。イギリス、クウェート、湘南での生活のあと、那須に移住。森の自然を題材としたステンシル作品を制作しながら、地元の自然食材を生かしたおいしいレシピも発表している。

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