• 休日にさっと仕込んでおいた「とりひき肉の梅味噌漬け」「ごぼうのだし煮」を使った火曜日の献立を、ワタナベマキさんに教わります。時間のある休日に、漬けておく、煮込んでおく、炒めておく。下準備さえしてあれば、おいしく温かな料理が、忙しい平日も簡単にいただけます。
    (『天然生活』2015年12月号掲載)

    【休日の下ごしらえ】

    画像: 下ごしらえの休日、仕上げの平日|火曜日の献立/ワタナベマキさん

     ごぼうのだし煮

    材料(2人分×2)

    ● ごぼう1本
    ● だし700ml
    ● 酒大さじ1
    ● 塩小さじ1/2

    つくり方

     ごぼうは洗って泥を落とし、包丁の背で皮をこそげ取る。4cm長さに切り、太いものは縦に半分に切る。酢少々(分量外)を加えた水に5~10分さらして、あくを抜く。

     をざるにあげる。

     、だし、酒、塩を鍋に入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にして約15分煮る。

     の粗熱が取れたら保存容器に移し、冷蔵庫で保存。

     とりひき肉の梅味噌漬け

    画像1: F とりひき肉の梅味噌漬け

    材料(4人分)

    ● とりひき肉400g
    ● 長ねぎ1/2本
    ● 梅干し3個
    ● 酒大さじ2
    ● みりん大さじ1
    ● しょうゆ小さじ2
    ● サラダ油小さじ1

    つくり方

     長ねぎ(白い部分)を、みじん切りにする。

     梅干しは種を取り除いて細かくきざみ、酒、みりん、しょうゆと合わせておく。

    画像: 調味料は前もって合わせる。時短になり、味も均一につく

    調味料は前もって合わせる。時短になり、味も均一につく

     フライパンに油を熱し、とひき肉を炒める。を加え、汁けがなくなるまで炒める。

     の粗熱が取れたら保存容器に移し、冷蔵庫で保存。

    【火曜日の献立】

    画像2: F とりひき肉の梅味噌漬け

    とりひき肉の梅味噌漬けを使って
    ひき肉とれんこんの炒めもの

    ひき肉にきちんと味がついているから、加える調味料は少しだけ。しゃっきりした、れんこんの食感を楽しみながら。

    材料(2人分)

    とりひき肉の梅味噌漬け2/3カップ
    ● れんこん200g
    ● 酒大さじ2
    ● 塩少々
    ● ごま油小さじ2
    ● 細ねぎ2本

    つくり方

     れんこんは皮をむき、5mm厚さの輪切りにする。水にさっとさらし、ざるにあげる。

     細ねぎは1.5cm幅の斜め切りにする。

     フライパンを中火で熱してごま油を入れ、を透き通ってくるまで炒める。

     に酒とのとりひき肉の梅味噌漬けを加えてさっと炒め合わせ、塩で味をととのえてを散らす。

    ごぼうのだし煮を使って
    ごぼうとほうれんそうの白あえ

    ごぼうにだしがしみているから、奥深い味わいになります。水けが出るので、あえ衣は食卓に出す直前に合わせて。

    材料(2人分)

    ごぼうのだし煮8本
    ● ほうれんそう1/3束
    ☆絹ごし豆腐1/3丁
    ☆白練りごま大さじ2
    ☆しょうゆ小さじ1
    ● 白炒りごま少々

    つくり方

     ほうれんそうは1分半、塩ゆでし、冷水にとってから水けをよくきり、食べやすい長さに切る。

     ☆をボウルに入れ、泡立て器などでなめらかになるまでよく混ぜる。と汁けをきったのごぼうを加えてあえる。仕上げに白炒りごまをふる。

    しじみのお味噌汁

    しじみのうま味たっぷりのお味噌汁。長ねぎの香りがアクセントになります。

    材料(2人分)

    ● しじみ(砂抜きしたもの)150g
    ● 長ねぎ(みじん切り)5cm分
    ● だし400ml
    ● 味噌大さじ1と1/2

    つくり方

     鍋にだしとしじみを入れ、中火にかける。ひと煮立ちさせて、あくを取りながら弱火にして約3分煮る。

     味噌を溶き入れ、長ねぎを加える。煮立つ直前で火を止める。

    ◇ ◇ ◇

    ごぼうのだし煮の展開アイデア

    副菜にも、汁ものにも

    にんじんと合わせて甘辛く炒めれば、きんぴらに。また、お味噌汁の具として使っても。ゆでてあるので火のとおりが早く、時間短縮。

    とりひき肉の梅味噌漬けの展開アイデア

    味つけ要員として

    白いごはんにそのままかけて、そぼろごはんに。ふかしたじゃがいもとあえるのもおすすめ。野菜炒めに加えると、コクがアップ。






    〈料理・スタイリング/ワタナベマキ 撮影/福尾美雪 取材・文/福山雅美〉

    画像: F とりひき肉の梅味噌漬けの展開アイデア

    わたなべ・まき
    簡単なのに、美しくキレのよい料理を提案。1年に10冊のペースでレシピ本を出版する。近著は『料理家ワタナベマキが家族のために作るごはん』(主婦と生活社)。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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