(『天然生活』2018年3月号掲載)
山椒おかか醬のつくり方
甘辛い和風味をベースに、かつおのうま味、くるみのコク。冷蔵庫にあれば安心できる、ごはんに合う万能調味料。
材料(つくりやすい分量)
● A | |
・かつお削り節 | 50g |
・くるみ | 50g |
・しょうゆ | 大さじ2 |
・みりん | 50mL |
・酒 | 50mL |
・塩 | 小さじ1/2 |
● ごま油 | 80mL |
● 粉山椒 | 適宜 |
つくり方
1 Aの材料を鍋に入れ、弱めの中火にかける。
2 ときどき混ぜながらひと煮立ちさせて、あくを取り、ごま油を加えて弱火で約8分煮る。
3 2の粗熱が取れたら、フードプロセッサーでなめらかになるまで攪拌する。お好みで粉山椒を加えて混ぜる。
※ 冷蔵庫で7日ほど保存可
アレンジ例
卵かけごはん
炊きたてのごはんに山椒おかか醬を盛り、卵黄とのりをのせて、炒りごまをふる。
その他のアレンジ例
● おにぎりの具に。
● ゆでてせん切りにしたキャベツ、きざんだ三つ葉とあえる。
● かまぼこに切り目を入れ、はさむ。
● ゆでたほうれんそうとあえるとくるみあえのような副菜に。
● ローストビーフのソースに。
● グリルでカリッと焼いた油揚げに添える。
◇ ◇ ◇
忙しいときも醬さえあれば、豊かなひと皿が完成
料理のお助けアイテムとして、手づくりのペーストを教えてくれたワタナベマキさん。野菜や薬味、さまざまな調味料が混ざったペーストを「醬」と名づけて、日々のごはんに活用しているそう。
「料理のたびに薬味をきざみ、調味料の計量をするのは少し大変。でも、自家製醬には料理の下味や仕上げに用いるものが多く含まれているので、時間を短縮しながら、完成度の高い味になるんです」
香りのよい薬味や野菜、うま味がある乾物やナッツ、それにオイルが基本のベース。ねぎやにら、きのこなどの野菜をたっぷり使っているのもうれしいポイント。軽く火をとおしてあるので野菜のかさが減り、気がつくとたくさん食べてしまっています。気になる日持ちは、冷蔵庫で1週間ほど。
「2種類ほどつくって、下味、ソース、ディップなど、ひととおり使ってみてください。薬味やスパイスはお好みで足したり引いたりすれば、自分だけの味に」
忙しくてつくりおきをする時間や材料がないときにも、醬さえあれば、焼いただけの野菜やお肉が、豊かなひと皿に変身するのです。
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〈料理・スタイリング/ワタナベマキ 撮影/川村 隆 取材・文/河合知子〉
ワタナベマキ(わたなべ・まき)
夫、中学生の長男との3人暮らし。シンプルな手順で野菜をたっぷり、家族が喜ぶレシピで人気を集める。雑誌や書籍、テレビなど、多岐にわたって活躍中。近著に『ワタナベマキの10の定番弁当』(扶桑社)amazonで見る 。インスタグラム:@maki_watanabe
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです