(『天然生活』2017年4月号掲載)
飛田和緒さんに教えてもらう、春らしい玉子の一皿料理レシピ
「ほかの素材と比べて玉子料理のレパートリーが多いのは、やはり、そのままでもおいしく、また値段が手頃なことから、気軽にたくさん使えるから。そして、保存期間が長いこと、なにより、冷蔵庫にいつもあって使いやすく、見た目も楽しく、自在に料理をつくれることなどが大きな理由でしょうか」と飛田さん。
あまたある定番のなかから、春らしいレシピを紹介していただきました。
「『卵のココット焼き』は、そのときどきにある素材をベースに、ハムやソーセージなどを加えてボリュームをアップさせたり、旬の春野菜を組み合わせたりするなど、手軽にアレンジを楽しめます。『洋風漬け卵』のように、ゆで卵を使う場合には、半熟か、硬ゆでにするか、お好みで」
春の玉子料理
「洋風漬け卵」のつくり方
卵のゆで具合と漬け具合はお好みで。おつまみにも、ごはんにのせても。「漬けすぎると口あたりが悪くなるので、ひと晩程度を目安に」
材料(2人分)
● 卵 | 4個 |
● しょうゆ | 小さじ2 |
● バルサミコ酢 | 小さじ1~1と1/2 |
● あればイタリアンパセリ | 少々 |
つくり方
1 卵は、かたゆで、半熟など、好みのかたさにゆでて殻をむく(かたゆでは水からゆでて13分、半熟は水から10分程度を目安にゆでるとよい)。
2 ポリ袋に1の卵としょうゆ、バルサミコ酢を入れて空気を抜き、口を閉じて冷蔵庫に入れる。好みで2時間~ひと晩程度、漬け込む(長く入れすぎるとかたくなり、味も濃くなる)。
3 半割りにして皿に盛り、あればイタリアンパセリを添える。
春の玉子料理
「卵のココット焼き」のつくり方
ツナとマヨネーズに塩分があるので、塩はとくに加えていません。とろり半熟も、かためも、お好みでどうぞ。
材料(直径13cmのココット皿2個分)
● 卵 | 2個 |
● ツナ缶(ノンオイル) | 大さじ2 |
● レタス | 30g |
● ピーマンの薄切り | 6枚 |
● ほうれんそう | 小4株 |
● にんじん | 20g |
● マヨネーズ | 少々 |
● 粗びき黒こしょう | 適量 |
つくり方
1 レタスは食べやすくちぎり、ほうれんそうはゆでて水をしぼり、3~4cm長さに切る。にんじんは3~4cm長さのせん切りにする。
2 ココット皿にツナ(缶汁ごと)、レタス、ほうれんそう、にんじんをバランスよく入れ、マヨネーズをしぼり、卵を落とし、ピーマンをのせる。
3 オーブントースターで5~6分焼いて好みの具合に火をとおし、粗びき黒こしょうをふる。
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〈料理/飛田和緒 撮影/公文美和 スタイリング/久保原恵理 取材・文/吉田佳代〉
飛田和緒(ひだ・かずを)
料理家。高校時代を長野で過ごし、現在は海辺の町に家族3人で暮らす。おいしい卵のためなら、どこへでも出かけていくほどの卵好き。著書に、『常備菜』(主婦と生活社)、『飛田和緒さんのかぞくごはん』(小学館)、『飛田和緒の郷土汁』(世界文化社)、『いちばんおいしい野菜の食べ方』(オレンジページ)、『くりかえし料理』(扶桑社)など多数。
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※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです