繰り返しつくる定番料理こそ、家族においしいといわれたい。「簡単だけど手を抜かない」料理で定評のある、家庭料理家の本田明子さんに解決法を教えていただきます。今回は、「葉もの野菜が冷蔵庫ですぐにしなしなになる」という失敗の原因と解決策を伺います。
(『天然生活』2023年9月号掲載)
(『天然生活』2023年9月号掲載)
野菜の失敗
手軽につくって食卓を彩りたい、野菜料理。ポイントを押さえて失敗をなくし、おいしさを極め、主菜の名脇役、あるいは主役級の自慢のおかずにしましょう。
葉もの野菜が冷蔵庫ですぐにしなしなになる
【原因】 葉の水分が蒸発してしまった
【これで解決】 ぬるま湯につけて生き返らせる
しなしなになる原因は葉の水分が蒸発したから。
野菜自体がだめになったわけではないので、野菜をお風呂に入れる感覚で、水道のぬるま湯(給湯温度32~35℃)で洗い、5分くらいつけておきましょう。
冷えて閉じていた葉の表面の気孔が開いて水分を吸収し、そのあと冷たい水で洗うと葉にハリが戻ります。
冷蔵庫で保存するときは、買ったときの袋のまま、あるいは洗ってから新聞紙でくるみ葉先が外気に触れないように閉じ、立てて保存すると水分が保てます。
<監修/本田明子 取材・文/野上郁子(オフィスhana) イラスト/須山奈津希>
本田明子(ほんだ・あきこ)
家庭料理家。小林カツ代の内弟子一号となり、レシピ制作責任者として多数の料理本制作に携わる。2007年に独立。雑誌やテレビなどでレシピを紹介するほか、小さな子ども向けの料理から老人ホームのメニュー開発まで、幅広い世代に喜ばれる料理を提案。著書に「昔ながらのおかず」シリーズ(マガジンハウス)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです