繰り返しつくる定番料理こそ、家族においしいといわれたい。「簡単だけど手を抜かない」料理で定評のある、家庭料理家の本田明子さんに解決法を教えていただきます。今回は、「ぶり大根のぶりが生ぐさい」という失敗の原因と解決策を伺います。
（『天然生活』2023年9月号掲載）
（『天然生活』2023年9月号掲載）
魚介料理の失敗
魚介の料理は難しそうというイメージがありますが、素材の選び方やちょっとした下処理や調理の仕方で仕上がりが格段にアップします。
ぶり大根のぶりが生ぐさい
【原因】 下処理として霜降りをしていない
【これで解決】 大根を下ゆでしたあとの湯で霜降りにする
鮮度のよいぶりを使い、必ず下処理を行うことが、おいしくつくる秘訣。大根を下ゆでしたあと、その湯でぶりの切り落としやぶりかまを霜降りにしましょう。
さっと湯にくぐらせる
生ぐささが気になるときは、しょうがを加えて煮るのではなく、盛りつけ時に針しょうがを添えましょう。
砂糖でも生ぐささをある程度消すことができます。味つけはみりんではなく砂糖と日本酒で。
＜監修／本田明子 取材・文／野上郁子（オフィスhana） イラスト／須山奈津希＞
本田明子（ほんだ・あきこ）
家庭料理家。小林カツ代の内弟子一号となり、レシピ制作責任者として多数の料理本制作に携わる。2007年に独立。雑誌やテレビなどでレシピを紹介するほか、小さな子ども向けの料理から老人ホームのメニュー開発まで、幅広い世代に喜ばれる料理を提案。著書に「昔ながらのおかず」シリーズ（マガジンハウス）など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
