繰り返しつくる定番料理こそ、家族においしいといわれたい。「簡単だけど手を抜かない」料理で定評のある、家庭料理家の本田明子さんに解決法を教えていただきます。今回は、「親子丼が、かたくなったり、やわらかすぎたりする」という失敗の原因と解決策を伺います。
(『天然生活』2023年9月号掲載)
(『天然生活』2023年9月号掲載)
卵料理の失敗
手軽につくって食卓を彩りたい、卵料理。ポイントを押さえて失敗をなくし、おいしさを極め、主菜の名脇役、あるいは主役級の自慢のおかずにしましょう。
親子丼が、かたくなったり、やわらかすぎたりする
【原因】 余熱をうまく使えていない
【これで解決】 完全に火がとおる前に止めて、余熱で仕上げる
親子丼の卵をふわとろに仕上げるには、余熱を上手に利用するのがポイント。
卵に6~7分火がとおったら、ふたをしてから火を止めて30秒おくと、余熱でほどよく火がとおります。
ちなみに親子丼は、1人分ずつつくるのが一番うまくつくれます。
2人分以上つくる場合は、量によって余熱時間が違うので、各ご家庭で一度測ってみるとよいでしょう。
<監修/本田明子 取材・文/野上郁子(オフィスhana) イラスト/須山奈津希>
本田明子(ほんだ・あきこ)
家庭料理家。小林カツ代の内弟子一号となり、レシピ制作責任者として多数の料理本制作に携わる。2007年に独立。雑誌やテレビなどでレシピを紹介するほか、小さな子ども向けの料理から老人ホームのメニュー開発まで、幅広い世代に喜ばれる料理を提案。著書に「昔ながらのおかず」シリーズ(マガジンハウス)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです