• 料理家・コウ静子さんに、薬膳の知恵を取り入れた、心と体を整える4つのアイデアを伺いました。よもぎや韓方茶、ナムルなど、季節や体調に合わせたたお手当と楽しみを紹介します。
    (『別冊天然生活 薬膳でめぐりのよい健やかな暮らし』より)

    コウ静子さんの薬膳生活03
    お茶を煮る時間で、心身を清めて

    画像: お湯にふわりと生薬がほどける。ほのかな甘さの滋味あふれるサンファ茶

    お湯にふわりと生薬がほどける。ほのかな甘さの滋味あふれるサンファ茶

    季節やその日の体調、心もちに合わせて、旬の植物や韓方素材を選び、お茶を煮ます。立ち上がる湯気の温かさ、空間を包み込むほのかな香り。味わうだけでなく、手を動かす工程そのものが安らぎなのです。

    「お茶を煮ること。それは私にとって、特別な香木でお香を焚くように、心身を清め、空間を浄化する作用があります」

    伝統のゆずサンファ茶

    画像3: 料理家・コウ静子さんの「薬膳生活」よもぎ、赤じそ、ナムル…“韓方(はんばん)”の知恵で、心身を穏やかに整える4つのアイデア

    実をくり抜いて数種類の生薬を詰めて蒸し、1年余り熟成。ゆずの季節にまとめてつくる。

    画像: こちらは、赤じそを使ったお茶。赤じそは漢方としても利用される。体を温め、気のめぐりを整える

    こちらは、赤じそを使ったお茶。赤じそは漢方としても利用される。体を温め、気のめぐりを整える

    コウ静子さんの薬膳生活04
    少しずつ余った野菜はナムルに

    画像: この日のナムルは、トレビス、サンチュ、菜の花で。見た目も美しく、味わい深い

    この日のナムルは、トレビス、サンチュ、菜の花で。見た目も美しく、味わい深い

    滞らせないほうがいいのは、食材も同じ。新鮮なうちにむだなく使い切るように心がけています。

    1種類の野菜でつくるイメージがあるナムルも、冷蔵庫にある葉野菜をいろいろ集めてつくれば、また新たなおいしさに。

    「野菜は干したり、ピクルスのような“チャンアチ”という韓国のお漬物にしたりと、いつもおいしく食べ切っています」

    〈撮影/公文美和 取材・文/福山雅美〉

    本記事は『別冊天然生活 薬膳でめぐりのよい健やかな暮らし』(扶桑社)からの抜粋です



    『別冊天然生活 薬膳でめぐりのよい健やかな暮らし』(扶桑社)

    『別冊天然生活 薬膳でめぐりのよい健やかな暮らし』(扶桑社)

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    日々の食から健康になる「薬膳」のある暮らしと、シンプルレシピ集

    「薬膳」「漢方」を健康のために積極的に取り入れる人が増えています。薬膳は、季節や体調に合わせて食材を選び、バランスの取れた食生活によって健康を保つ知恵です。旬の野菜は無理なく取れて値段もお値ごろ、そしてその季節に多い不調を改善する力があります。ぜひ日々の食生活や生活習慣に「薬膳」を取り入れて、健やかな体づくりを。ウー・ウェンさん、コウ静子さん、小鮒ちふみさんの薬膳料理のシンプルレシピも収録しています。

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    コウ静子(こう・しずこ)
    料理家、国際中医薬膳師、茶人。薬膳や韓医学を取り入れ、体を穏やかに整えるレシピを多数発表している。著書に『季節に寄り添う韓国茶』(グラフィック社)、『症状別 不調のときに食べたいごはん』(家の光協会)など。
    インスタグラム:@kohshizuko



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